このレビューはネタバレを含みます▼
死ぬほど良かった
多分これからも読み返す度毎回同じところで泣くと思う。
終わってしまうのがすごく嫌で何度も何度も前のページに戻った。
こんなに悲しくて切なくて嬉しくて幸せで寂しい話はない。
他の低評価を付けているレビューにあるように、私みたいな凡人には到底理解できないような理由で人生を終えたり、最愛の人と別れたり、普通じゃ考えられないようなことが起こるから「なんで???」って思って苦手な人もいるのかもしれないけど
私はすごく好きだった、人それぞれ大切なものは違うからそれくらいこの人の人生にとっては大切な人や音楽や何かがあったんだなって思った。
メインの真冬と立夏以外の登場人物の話もかなりきちんと描かれているから、ギヴンに出てくるみんなの色んな事情がわかってしまって感情移入し過ぎて涙止まらなかった。
そんな事で由紀は死んだのか。とか由紀を忘れられない真冬を好きになった立夏が可哀想。とか色んな意見を目にするけど
幼い頃からずっと1番側に居て大好きだった人を忘れられるわけが無いし、忘れちゃダメでしょって思う。
由紀はもうこの世にはいないけど、真冬の中で音楽の中でずっと生き続けて欲しい。
由紀との思い出を大切にしまってそれでも音楽に向き合って自分の伝えたいことを歌にしてる真冬を、立夏も好きになったんだと思う。
立夏が由紀のことを根掘り葉掘り聞かないのも、真冬にとってなくてはならない存在だったって分かってるからじゃないのかな?だって元彼の存在ってすごく気になるよね??
春樹も雨月のこと秋彦には聞かないしね。
今の真冬と秋彦があるのは由紀と雨月が居たからっていうのを立夏も春樹もちゃんとわかってて好きになって受け入れてるんじゃないかな。
最終巻でそれぞれの道を歩み出したみんなの顔がすごく素敵で胸が熱くなった。
素敵な作品に出会えて本当に幸せ。ありがとう。