ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

理原

絵は綺麗だが超期待はずれ。ネタバレです。

ネタバレ
2024年4月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2024.04 レビュー投稿。
男性妊娠を国が研究している世界。オメガバースではない。

まず結論から言うと、主人公(受)は妊娠しない。これがマジでガッカリ。この話の設定と展開上、妊娠しないのが正解かもしれないが、読者としては男性妊娠を扱う以上、妊娠(できれば出産まで、面白ければその後育児も)を期待するんじゃないのか。しかも妊娠しないならしないで、それに至る心情を丁寧に描いてくれないと納得できない。

また、仲良くしていた男性の先輩が妊娠していたけど、出産で死んでしまい処理させる(赤ちゃんは生きてる)。ハッピーを求める人にはこれも地雷。

あと、子作りの様子を他の研究員に見られている。そんな状況嫌すぎて全然入り込めない。(見られて興奮する、というのを題材にした作品はまた別ね。)

肝心の男性妊娠については、問題が多く(これまで妊娠出産した男性は100%死亡)、主人公たちはそんな研究所から逃げて、世間に告発して、研究は打ち切りに。なのに主人公たちは相変わらず逃亡生活みたいな感じで終わる。え、何も解決してないんだが…。

壮大な設定の割に、それを活かしきれず消化不良で終わった感じ。2巻では無理があったのかも。設定は好みの設定だから、期待しすぎちゃったかな。これなら既に確立されてるオメガバースの設定を利用してそこからアレンジ加えた方がまだ展開が自然にできたかも。

絵は文句なしに綺麗。受はかわいいし、攻のビジュアルはイケメン。でも全体的に納得いかない点が多く、読後感がよくないのでホシ1つ。
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