このレビューはネタバレを含みます▼
真白燈様の夢中文庫大賞受賞作で、受賞作へのお祝いにしか思えないウエハラ蜂様の美麗な表紙にもうウルっときました。
まるでロミオとジュリエットのような悲恋に死を迎える二人が、巻き戻ってやり直していく物語。
皇女なのに父に疎まれ道具のように追い出され、嫁ぎ先では敵視され冷遇され追いやられ、悪女でもないのに愛されないヒロインのディアーヌちゃん。
何も望まず人形のように息を潜め静かに過ごすディアーヌちゃんが出会った、唯一欲しがった騎士シルヴァン君。
無口で粗野なシルヴァン君が護衛として側にいる事で人形のように心を隠したディアーヌちゃんが明るくなる姿と、
何も興味なく人形のように無の感情で戦いに明け暮れる日々を強いられてきたシルヴァン君が人間らしくなる姿、
それを見た時に嫉妬でイカレ狂う名ばかりの夫。
巻き戻り後、ディアーヌちゃんのヒロイン目線で見るのももちろん良かったのですが、私はディアーヌちゃんの心も、大切な人も、全てを丸ごと守ろうと奮闘したシルヴァン君の目線から見るのがほんとに胸に刺さりました。
真白燈様の作品を大賞に選んでくれた夢中文庫さんに感謝です。
素敵な作品をこうして出版していただき、想像を掻き立てるイラストを添えていただき、
真白燈様のweb作品含めた全ての作品を大切に思う読者の一人として、カタチに残していただけた事を有難く、本当に嬉しく思います。
真白燈様、これからもずっと応援し続けております。頑張って下さい!