このレビューはネタバレを含みます▼
BL×ヴァンパイア。いい組み合わせですね(笑)
1巻を読んで、即2巻も買いました。そこですでに「名作の予感!」となったのですが、3巻でそれが確信に変わりました!1巻を読んだ方はきっとすぐに続きを読みたくと思うので、既刊まとめ買いの準備をしてから読み始めることをオススメします!
【絵】表紙、めっちゃ好きです。電子で買ってますが、表紙のためだけに紙でもほしいくらい!一枚絵も美しいですが、マンガとしてももちろんキレイです。すごいと思ったのは人種の描きわけ。アングロサクソン系から黒人系(ムキムキ男性もセクシー女性も)アジア系と描きわけながら、みんな魅力的!特に女性陣は幅広い年代を自然な美しさで描写しているところがすごい!男性陣は筋肉描写が好きです(笑)
【ストーリー】現代のヴァンパイアという設定で、血を飲む・噛むことで仲間を増やす・寿命が長い・招かれなければ家に入れない・朝日を浴びると消滅する、といったスタンダードな特徴もありつつ、オリジナルではヴァンパイア同士での結婚のような制度や保護機関のようなものがあったり。まだ全貌は見えていない(3巻時点)感じです。3巻の終わりで急展開を迎え、これからどうなるか想像がつかないので、ますます続きが楽しみです。
【キャラ】メインは受けのエンと攻めのイチイcpですが、サイドcpのウツギと青桐もかなりの重要人物っぽかったり、人間とヴァンパイアのcp、女性同士、別れがあったcpなど人間模様(ヴァンパイア模様?)は複雑に絡み合っています。登場人物は多いですが、みんな個性的かつ素敵なので、ストーリーの邪魔だなと思うことはなく、むしろもっと見たいキャラばかり。
【恋愛】『血を飲む』という行為がもう特別感ありますよね!ヴァンパイアになったばかりのエンを保護したイチイが最初はちょっとその不安につけ込む感じで身体の関係を始めるのですが、軽いノリを装って、実は最初からかなり本気だったというのがいい!イチイがエンを保護して助けたように見えて、エンの世話をしたり純粋さに触れることでイチイのほうが救われていくような関係だと思います。
【こんな人にオススメ】骨太なBLを読みたい方。1巻完結より次の巻へ謎が続いていく作品を楽しみに待てる方。座裏屋蘭丸先生が好きな方、特に『コヨーテ』が好きな方はハマるのではないかと思います!!