このレビューはネタバレを含みます▼
誰が悪いわけでもないのだけど、好きの種類や独占欲色んなものが邪魔をして歯車がどんどん狂って行く。苦しいけど目が離せない三角関係。
誰視点で読むかによって印象が変わるのもおもしろい。
私はハチが好きなのでハチ目線。
3人が3人ともずるい、その中にホッとする瞬間を探してる。ハチが変に悟った乾いた笑い方じゃなくて、好きな子と普通に笑ってるところが見たくなった。
この作品の好きなところって考えた時に、高校生の刹那的な時間の中でもがく若者の姿が儚くて綺麗に見えるのかなと思って。モノローグで零れる本音。どうしたら…何かを諦めて何かを掴まなくてはならない残酷さ、心をエグるジクジクも色っぽさを引き立てる。
ハチが選ばれて良かった。
苦しいのに静かなイメージの残る作品。
やっぱり好き!