このレビューはネタバレを含みます▼
コミカライズ作品。好きです。
虫と人間が混ざり進化した未来のお話。
シジミチョウ出身の主人公 翼とタランチュラ出身の七雲(七雲×翼)がメインcp
寄宿男子高校生のお話なのですが、昆虫によって社会階層に上下があったり昆虫ならではの欲求もあったりで、面白かったです。
だけどこのシジミチョウの翼が背負っているものは重く、ロウクラスの蝶だから酷い扱いを受けたりと、可愛い絵柄だからかカマキリめ…酷い…と思ったり。
大きな瞳が溶けている様に涙を堪える翼の表情や、自身の寿命を思うからこそ立ち上がる姿は良かったです。
個人的にツボにはまったのが、七雲先輩が糸を出した時の効果音(蜘蛛なので)
一巻、自身の蜘蛛の巣に翼が絡まった時。2人の初めての情事の時、使用の為出された糸の効果音は”シュル”
2巻からは”シュルル”
4巻、翼を助けに来た時の糸は”シュッ”
その違いに彼の意志を感じで良かった。
”シュル”…どれどれ “シュルル”…触れたい(愛😩) “シュッ”…殺意。
先輩が素直になるまでが長くて、4巻は特に良かった。翼は可愛いシジミチョウなのに呼称が俺な所や、言葉遣いもその歳らしさがあって良かったです。
昆虫も良いなと思いました。
兜先輩のオレのツノともつんつん…のセリフに脱力で、本当に高校生か😩 と。
小説ではその後の2人やスピンオフもあるそうで。
樋口先生のヴァンパイア〜シリーズのコミカライズも可愛い世界で良かったです。