シャングリラの鳥
」のレビュー

シャングリラの鳥

座裏屋蘭丸

秀逸☆の一言に尽きる!

ネタバレ
2024年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 座裏屋先生の作品は他も読ませて頂きましたが、この作品はとりわけ先生の魂が込められているように思います。絵も人物描写も丁寧に描かれていて、ひとこまひとこまが限り無く美しい…
ストーリーはシンプルなんですが、登場人物たちが自らに素直に正直に向き合って、あるがままの自分を認めてさらけ出して受け入れて、だからこそ目の前の人に対しても同様にできるんだよな…と、納得させてくれる…そういう、自分を愛し、人を愛するとはどういうことなのかという、普遍的なテーマが座裏屋先生の作品にはいつもシンプルに描かれているように感じられて、大好きです。
絵も綺麗で、フィーの首の筋とか、腰の曲線とか、胸筋とか、優美でしなやかで、官能的で何度見ても溜め息。人間の肉体って綺麗だなあ…と。
また、その肉体を持つフィーが儚げで強気で危うげで、そして可愛い。過去は悲惨だけど、タトゥーに守られて過去を乗り越え、誠実で愚直なアポロに沢山愛されて幸せになって欲しいなと思います。
色んな角度から味わい、何度も楽しめて、飽きない、ひとつの芸術作品を眺めていられる幸せをありがとうございます。
アポロがどんな風にフィーを抱くのか…ドキドキしながら待っています^^
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