30日でとけるまで【電子限定描き下ろし付き】
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30日でとけるまで【電子限定描き下ろし付き】

螺子じじ

元超え、スピンオフ

ネタバレ
2024年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「愛されたのが運の尽き」のスピンオフです。元を超えちゃうスピンオフのパターン、断然こちらが面白かったです。執着、パバート攻めマオ×人の良いゲイ維人、そのマオの双子の兄リオが主役。スピン元では、お金持ち優秀、人柄も完璧なチートのリオはマオのコンプレックスの対象だったんですが、そのリオにも裏の顔が。維人の親友だったリオは人当たりの良い友人でしたが、スピンオフではやさぐれて、イライラの吐口を探してる、性格悪〜に描かれて、別人です。こっちが本音だったとは。でも、やっぱりマオと双子なんだなあと、しっくりしたり。鼻血さえも、離れても切れない双子の強い絆かな。そんな外面完璧、裏の顔を持つリオですが、もっと上手の男とバーで出会います。それが後で知る、インターン先の上司、常盤です。リオは自分を完璧、百戦錬磨と自認していて、上から目線で常盤を抱くつもりが、逆に初めて抱かれてしまいます。よくある、初めてなのにグズグズに…のパターン。これぞBL。最初から飛ばしてくれるのは楽しいです。ベッド上の常盤は手練で不遜、でも会社ではよく出来たさわやかな理想の上司。リオも常盤も、別人級に表と裏の顔が違います。表の顔と裏の顔、どちらも使い分け、上手く社会で立ち回っている風で、やっぱりリオはまだ大人ではなくて。マオ21、常盤29で、生意気リオが大人の常盤に、良い意味で仕事もプライベートも籠絡されます。悪いけど、リオの落ちっぷりは笑っちゃうくらい。最初のリオはどこへ?? 入れたことしか無かったなんて、信じられないほどの、受けっぷり。常盤が「可愛い」を連発するのも当然ですね。優等生でもなく、やさぐれでもなく、常盤に落ちてしまった可愛い受け。ちょいワル系出来る年上攻め×グスグズに落とされる生意気歳下受け、ガッツリBLを堪能出来ます。
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