毒を喰らわば皿まで
」のレビュー

毒を喰らわば皿まで

十河/斎賀時人

内容は面白いけど…

ネタバレ
2024年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズを先に読んで、続きが気になり購入し4巻まで読みました。掴みも良く内容は面白かったですが、ん?と気になる点も多く…だから逆に続きに答えがあるのかな?と思って読んじゃった感です。
特に受けが何故攻めに執着し、五分五分(らしい)命に関わる掛けまでしたのか理由が分からず…あらすじ見る限り4巻で分かる感じか?と思って読んだのに結局書いてありませんでした…何でだよ!?
1巻時点で大きな理由があるかのようにかなり匂わせてたのに、そこに関するエピソードはあやふやです。攻め→受けや兄→妹など一方側の心の変化は分かりやすいけど逆は何故好きになったの?みたいな関係が多かったです。
2巻からは設定のブレやキャラ変が顕著なのとクドイ表現が一気に増えます。読みやすい文体ではあるけど、1巻はよく練って書かれたんだなというのが分かります。
受けの「俺」が現世主体なのか前世主体なのかもグラついていて、最初かなり前世主体に読めるので復讐劇をしようとする意味や理由も分からずサイコパスな現代人設定かな?と思って読んでたら、そうでもなさそうで…やっぱり現世主体なのかなと気持ちを切り替えてみましたが、ちょいちょい出てくる前世の「俺」の主張が強いです。
結局2巻からはいい子ちゃん。主人公すごーいの崇拝系に囲まれ、悪役は異常に頭の悪いヒステリックな女になります(これは1巻からですが)。教育を受けてないキャラはまだ許せますが(それでも悪役としては役不足なほど頭が悪い)、教育受けているであろう出自のキャラもめちゃくちゃ頭が悪く、グロシーン書きたかったのか?という印象でした。敵側の頭が悪すぎて主人公の頭の良さ、腹黒さがどんどん目立たなくなります。
エロシーンは、受けは雌・種付け系発言連発なので好みが分かれるかなと思います。個人的には突然受けが雌落ちしたのでびっくりしました。
周りもどんどんBLになっていき、設定のブレとあいまってご都合主義感が沸きましたが、NLもいるのでその辺りは現実感あって良かったので(エロはありません)、良いところも微妙と思うところも半半くらいで結果星3かな。
総括として話は面白いし、軽めにファンタジー設定が好きで雌や子種表現が好きなら…という感じです。ファンタジー要素に重きを置くならもやもやすると思います。
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