美しいこと
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美しいこと

犬井ナオ/木原音瀬

覚悟の上で読んだけれど、やはりモヤる

2024年5月6日
レビューを見てコミカライズは本当の完結ではないと知ってはいたものの、あそこで上下巻終了はモヤモヤが消えずに消化不良。

しかも、下巻は松岡があまりに不憫で惨め。最初に廣末を騙したのは松岡でも、その後の廣末の対応、態度は男としても人間としても酷いと思う。

恋愛対象が異性だった男性がすぐに気持ちを切り替えられないところはリアルとして強く伝わってくる。でも、松岡が自分を好きだという気持ちを逆手にとるような、胡座をかくような振る舞いと、自分を100%被害者にしている姿にゲンナリ。

あそこまでされても松岡が廣末を忘れられないのが全くもって分からないし、廣末と松岡のいざこざに巻き込まれた女性陣が気の毒でならない。本当の完結を知るためには小説を読むべきだと思うけれど、廣末の傲慢なウジウジをこれ以上見たくないので、コミックも小説も読まない。
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