このレビューはネタバレを含みます▼
強面で勘違いされやすい芯のある漢×外面よく生きてきた現幽霊の繊細美少年。人との関わりを諦めていた攻めと幽霊になっても成仏できない美少年が互いに救い救われるお話です。始めは主人公2人だけの相互完結型の関係がクローズアップされていましたが、話が進むにつれ少しずつ2人を取り巻く対人関係が広がってきているところです。こちらのお話は受けが幽霊という設定なので最後の着地点が全く読めません。1巻読後時点では受けは幽体離脱してるだけなのでは?と思っていたのですが、2巻で他人に憑依するシーンがあるのでこれはまじで幽霊ちゃんなんだな...と現実を噛み締めたところであります。作者様は度々「ハッピーエンドです。」と発信されているので予想や期待とは違う形かもしれませんが登場人物全員にとって最良の形におさまるものと信じて読み続けています。先の読めない展開でドラマの脚本でも読んでいるかのようなドキドキ感があります。ラストを想像しつつも広がっていく主人公たちの世界を温かく見守っていこうと思います。