追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~【極上の大逆転シリーズ】【電子限定SS付き】
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追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~【極上の大逆転シリーズ】【電子限定SS付き】

マチバリ/中條由良

善い事も悪いことも、全ては自分に還る

2024年5月10日
作品内で「因果応報」という言葉が一度だけ出てきます。
近衛騎士「マルク」の同僚が物語後半で口にする言葉ですが、ほんとに何気なく発せられた言葉なのに、モブの彼から見てもコトの真相が明らかになるにつれ、人の行いの善悪でそれに見合った報いが訪れる・・・という真理が的を得ているな・・・と。
5年という月日は忘れ去るには短か過ぎたし、当事者たちの行いの不協部分は少しづつ足元からヒビが入ってきてはいたのです。

本作は、悪役令嬢の婚約破棄・断罪・国外追放のテンプレシーンから始まったのですが、お話は思いもよらない角度からの展開になっていき惹きつけられてしまい、読むのをやめられず一気読みでした。

重要な登場人物たちに届いた追放された令嬢からの手紙により、受け取った者たち各々の視点から過去・現在が語られて行きます。決まった主役のいない群像劇なのだと作家さまは言われます。
其々に言い分はあるようですが、自分本位な思い遣りのカケラもない心根からの行動を起こしていくのですが、
優れた人物であった追放令嬢を、またしても自分の都合で利用しようという勝手な思惑での言動でした。

そして、その追放令嬢はなかなか登場しません。
思わせぶりな物語の進捗は、最後にこれでもか!というくらいの復讐劇を伴って畳み掛けるように完結へと向かいます。これは本当に必見です。

それほど長いお話では無く、簡潔に纏まっていて、サスペンス風味もあり、とても面白かったです。
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