やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる
小中大豆/奈良千春
このレビューはネタバレを含みます▼
部下に裏切られた礼夜が川に落ちたはずが、泉から助け出され。いわゆる異世界転生してしまったと知り…。瓜二つの病弱な王子に託された部下たちの命。いつもギリギリで生きてきた礼夜。誰の事も心からは信頼しない。生き残るために考え、行動していきます。礼夜の不幸とも言える生い立ちが礼夜の心を凍らせる。そういう異世界の仲間と暮らす事で少しずつ、凍りついていた心がゆるんできます。愛を恐れていた礼のが愛を知る。凍らす事でしか生きてこられなかった。切なく、哀しいことです。生き直していくまでの過程が良かったです。奈良先生のイラストも素晴らしく、物語世界を補完してくれてます。
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