ボールアンドチェイン
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ボールアンドチェイン

南Q太

リアル感のある漫画

2024年5月13日
人の抱える人生のテーマは人によって違うけど、不安感や停滞感はみんなそれぞれで味わっているんだなぁ…と感じながら読みました。
感情移入はできなかったというか
皆、思うところあって生きているし、夜の街のシーンはとくに、自分も昔東京にいた頃の自分には関係ない人たちがくっついたり別れたりしている様を横で見ていた感覚が蘇ってきた。
この漫画全体が、そんな傍観者ような気持ちなる。
他人との距離が近い、あの感覚。
誰でも主人公にもモブにもなるような、むなしくなる感じ。
読んだときの感覚が好みでないのと、興味がないというか自分の世界にはなくていいというか…リアル感があるからこそ、現実だったらこのあたりで縁遠くなってしまう環境や感覚や人たちだと思うので、2巻まで追うことはないと思います。

それだけリアル感のある漫画なので、日常を掘り下げたような作品が好きな人や同じ状況の人にはハマるマンガなのかなと思いました。

これは私個人の問題なのですがリアル感がありすぎると「こうなりたくない」を強く感じてしまいがちで、そのイメージが脳内にこびりついてしまってイヤなのであまり見ないようにしています。
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