NEIN
」のレビュー

NEIN

トジツキハジメ

訳の分からない穴にスポッはまった気分

ネタバレ
2024年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ んーーー😩 何か永遠に続く終わらない片想いを見せてもらった感じで、こ、これは…と。なのにタイトルで全否定って…😩 違ってたらすみません。

クロオーーーー!!そんな錬金術師なんて忘れてくれ!そこにいる悪魔が君のことめちゃくちゃ想って時間の無い世界で待ってんじゃん!!と、最後は叫びました。

やっと同じ世界を共有できたのに、クロオ、君の以前の人生を思い出す事はなかったのだろうか… 聖職者以前のさ…(勝手に彼をミカエルの魂を持つものとして読んでましたが…)

そんな世界が耽美だなぁ…と思うのですが、ハッと、これで良いの?と思ってしまうくらい物語の情報量が多く複雑で、いやいや、こんな私の邪な気持ちで読んで良いのだろうかと…。そんな気持ちにもなりました。物語自体が崇高でもあり、逆にそれが嘘くさいなとも感じて、複雑です。

調べると太宰やら何やら出てきて頭がパンクしそうになりました。

悪魔が名乗った名エンツェンスペルガー。あぁ、数字という概念に囚われているからあそこにいるのかな?とも思ってしまって。

神との対話と数字とかやっぱり西欧思想はそうなのかなと(理詰めで考えたら心が悪魔になるんだなと良くない…😩)

クリスチャンの人達は、お化けは信じてないけど悪魔は信じている。錬金術師の彼が読んでいたマルシリオ・フィチーノの本。うーん…その世界の神とは何かと解釈する描写や、千架が神はいないと言うコマに、どこかもうキリスト教含め宗教の限界を感じた作品でもありました。尊いと神に向かって祈るその神と同等に私達も尊いのだと思ったら、クロオ、悪魔が居る世界は彼ら自身が作った幻想なのでは?とも(想いという記憶は残っても、悪魔というのは人そのものなのだと思ったら、その手を取ってクロオと。ただ愛し合って😩 と、見たかった)

あのマスクの下と錬金術師の顔が一緒だったら…とか思ったり…。独り残った彼を終わらせられるのは、新天獄の鍵を持てる千架なのかな?と…想像したり。

良い意味でのノーであったらなと。
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