このレビューはネタバレを含みます▼
この作家さんは初めてですが、つかみが上手い!
主人公眠子と十三の占いのシーン、漫画で他人事だから笑えるけど、自分の事なら 立ち直れない位ショックだろう……が、二人は周りの個性豊かな人達に支えられながらもんな悪意や妬み、嫉妬を乗り越えていく。ただ、運命には逆らえないのか?と思いきや、十三は何事にもとても前向き、かたや眠子は自分に自身が無さすぎてかつのんびりで流されやすすぎで読み手がちょっと焦ってしまうことも。
途中、話が何処へ行くのか?と思わせる所があるが、全体的には本来シリアスな問題が多い筋書きなのに、笑いあり、涙あり、眠子が十三や福子さん達に接していきながら良い方向にどんどん変わって行き(抜け落ちた記憶が甦って本来の自分を取り戻す)
自分というものを持つのが前向きでいい。ところで例の占い師が最期に見せたあのシーンは本当に眠子が十三に代わって死んだ後の十三のその後なのか?相手の女の子があまりにも酷い女なので、ちょっと考えられないのだが、二人とも生き残った後、占い師の登場がないので確証ナシ。あれは占い師が意地悪で見せただけだったのか?それが私には最大の謎だな~?