バカで弱くて無様でも
」のレビュー

バカで弱くて無様でも

千代崎

絶対ネタバレなしで読んでほしいです

ネタバレ
2024年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 当方、地雷なしで守備範囲も広めなのですが、このお話は何度も読むことで、じんわり心が揺さぶられる思いがしました。まず、最初から随所に伏線が忍んでいるんですよね。それが、なかなかに重いテーマを暗示しています。菊丸が顔面が最強というアドバンテージを持ちながら、性格が素直でバカでチョロくて裏表なく可愛い子なので、引っ掻き回されてるうちに、くにが長年抱えてきて、足掻いても足掻いても自分ではどうしようもできなかった葛藤を、最後には自分の幸せを求めることを認めることができて、救済されるストーリーが本当に良かったと思いました。菊丸はチョロすぎて、途中おいおい、、となりますが、まぁ拗らせくにには合っているんでしょうね。ゆりちゃんが超功労者で、設定が超人すぎます。きっと、憎しみや愛情、悲喜交々だと思うのですが、菊丸に対してもくにに対しても最終的には愛を持って接してくれて本当女神です。マヤも所々おいたしすぎますが、いいヤツだし功労者だから幸せになってほしいですね。あゆみは惚れた方が負けという言葉の体現のような存在でしたね。あゆみは自力で成功を勝ち取れそうで安心しています。欲を言えば、最後に糖度をもっと投下してほしかったです。ページ数的には限界なことは承知していますので、番外編を是非ください。お願いします!!
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