このレビューはネタバレを含みます▼
大好きすぎる。
6巻、最初から特装版で出して下さってありがとうございます。
何なら本編の後のオマケだけ見ていたい。私と同様、辛いのが嫌な方は、最後から読む禁じ手だってアリ。
ライトblで十分な私には苦手要素てんこ盛り。なのに百も卍も取り巻く人々も全てが愛おしい。
実のところセンターはってるのは『お江戸』そのもので、そこに生きる男たちの群像劇としても優れてて、ちょっともうblの枠では収められない。
6巻目は特に苦手な千と兆編。辛くてとても読めないと思っていましたが、紗久楽先生流石でした。最高でした!
まー何が大好物かって、若き日の千のロン毛。
ガタイが良いだけじゃない、色気と青さ、まだ両方ある攻めの美しさなんですよね。でね、彫師だった億が千に彫ったアレ。最初は兆にも見せたがらなかったアレです。きっとアレの時の鵺は一際大きくて美しいんでしょうね。。。フーッ。
そして美しいと言えば、美しき死体て?っていう謎が解けた時の肌が泡立つようなゾクゾク。
ストーリーに関しては、これ、秀悦なミステリって言えるでしょ。
漫画だから言葉にされていない部分も多々あって、絵だけで説明しきれない部分を新海誠式に小説版で言葉にして丁寧に追ってほしいと思ったくらい。そのくらいこちらの妄想も膨らませられてしまう。これでいいの?この理解で正解なの?私、ちゃんとわかってんの?
何度もタブレットに向かって問いかけながら読みました。6巻だけでも描かれている中身の情報が多すぎて唸る。
登場人物の彫り込みが深くて謎も多く、1人1人の欲と生と性が絡み合う複雑さ。これは読み手を選ぶと思います。
とは言え、悪い男、千の生い立ちを知り、苦しいだけの兆との関係がどうなって行くのか、ぜひ見届けて!
そして億兆双子のキャラ立ち(特に実は兆の身体は意外に。。。とか)に救われて!
で、6巻読了したら、現パロの『百と卍』でまたまた妄想膨らませて!