ゲームの世界に転生した俺が○○になるまで
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ゲームの世界に転生した俺が○○になるまで

藤原チワ子/しまエナガ

美人のドラえ◯んに恋をした出来◯君の話

ネタバレ
2024年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ のび◯君ではなく。もう素地が違うよね。ウォルド陛下は間違いなく出木◯君です。
前半はレビュータイトルの通り、主人公カリヤのドラえ◯んムーブが凄い!特にウォルド殿下を連れての逃避行が始まると、まあ、頼りになるわ…一家に1台、いや一人欲しいな、生産職!でも、リアルのゲームの中では生産職は不遇職であり、転生後の世界でも戦闘職とは力の差が歴然で、そこを画策しながらの頑張り逃避行は手に汗握りました。旅の途中で関わり、助けた人たちが、後半で次々と救いになっていく様はスッキリします。「まさに情けは人の為ならず」
他の方も書かれておりますが、世界観がかなり細部まで作り込まれており(王侯貴族の成り立ちや、転生世界の謎など)、それがこの物語の大事な部分だったりするので読まないと話が繋がらないのですが、ちょっと読むの疲れるときはあります。軽いラノベBL感覚で手を出すと痛い目みるかも。
と、いうか、ここまでストーリーがしっかりしているならBLじゃなくてもよくね?と、途中までは思っていましたが、いや必要ですね。むしろBLじゃないと物語が成り立たない。エロは後半になるとかなりいたしておりますが、アッサリめ。
なんといってもこの物語の見所は、攻であるウォルド陛下がカリヤの為に、どんどん男前になってゆくところです。…スパダリって、こうやって作られていくんだー…なるほど。
欲を言うと殿下目線のカリヤの話があると、もう少しBLとしては萌えたかも(でも、あえて書かなかったのかな…?)
転生=チート無双じゃないんだよ!と言わしめる、名作だと思いました。
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