【電子限定特典付】つかの間の恋人
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【電子限定特典付】つかの間の恋人

りんこ/三原しらゆき

作家とデリボーイの純愛&義兄弟の純愛

ネタバレ
2024年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 純愛路線で人気の作家が新境地を目指して風俗を経験しようとしたが、間違えて綺麗な男に依頼してしまう。しかしその出会いで快感を教えてもらううちに特別な感情が芽生えていくお話。
作家である良平の奥手でウブで真面目な性格が、誠実さとして全編を通して伝わってきます。ケイの提案に乗るのも作家としての成長を考えた末だし、取材目的でも2ヶ月以上関係を築いてから身の上話を聞くなど、細かい展開から彼の真っすぐさが表れていてとても良かったです。また、ケイもその誠実さをきちんと分かって受け止めていて、同じように優しさで良平に想いを返しているその関係性が素敵だなと思いました。お互いに好みのタイプだった以上に、優しくて思いやりのある関係性に発展していく過程が丁寧に描かれていたと思います。
ストーリーは王道展開ですが、一つ一つの表情や行動にキャラクターの生命が吹き込まれていてそれが読んでいてきちんと伝わってくる作品でした。

2巻はデリボーイの店長と1巻にも登場したカノンの義兄弟のお話。感情をストレートに爆発させるタイプのカノンが、あんなにも耐え忍ぶ恋をしていたなんて予想外でした。そこに度重なる雨の日の辛い過去。家族の死と初恋の重い展開は涙なしでは読めませんでした。ようやく手に入れた愛する人との幸せな時間を噛みしめてほしいなと思います。カノンと拓ちゃんがどんな恋人になるのか、二人のその後がもっともっと見たかったです。
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