魔鬼【タテヨミ】
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魔鬼【タテヨミ】

フカキショウコ/hanheun/B.Cenci

耽美な感じのするダークファンタジー

ネタバレ
2024年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完結140巻でまだ10巻までしか読んでいないので、先は長いです。ここまで長いと横読みの単行本があるとよかったのになと思います。
内容は、禁忌の愛に苦悩する双子の姉弟のダークファンタジー。それももう関係を持っちゃっている。かなり背徳的でアブノーマル、設定も結構複雑(確かにクレチマンって何だろう……)。でも最後まで読んだ方のレビューを読むと、近親相かんではないと言う。その辺のところがどうなっているのか、これから読み進めるのが楽しみです。絵も美しくて気に入ってます。
【最後まで読んで追記】色々と複雑な設定で、ジオビデタの独白が「あの女」とか、色々なことをわざとぼかしているので、それだけでも焦らされました。クレチマンの謎も83巻になってやっと正体が分かって来ますが、それで全貌が解明されたわけではなく、ジオビデタとヨハンの関係も含め、最後までハラハラドキドキ、鬱々として辛い展開でしたが、そういうダークな展開は好きでした。ジオビデタとヨハンは愛し合っているのに傷つけ合い、最後までバッドエンドを心配しましたので、2人が最後に決めた選択にはほっとしましたが、その後子供と3人でどこでどう生きて行ったのか、(幸せな)様子をできれば知りたかったです。自分に母乳をくれた乳母グリゼルダと関係を結んだビンフリットにはドン引きしましたが、ひねくれた彼でもグリゼルダを純粋に愛していたんですね。最後に彼が単独で出てきたってことは、残念な方向に解釈するしかないんでしょうけど、できればグリゼルダが本当にどうなったのかも知りたかったです。後は当て馬の可哀そうなヘンリックもどうしたのかな。どこかで生き延びたんでしょうか。はっきり行く末を書かない方が余韻があっていいのかもしれませんが、それらの点に関しては少しモヤモヤが残りました。
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