「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、魔族に転身致します
早瀬黒絵/要龍
原作との違い多々あり。原作ファン要注意。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
原作を読んだ上で購入。所々で原作とは違う点が見られる。以下、ネタバレ注意。
【例1】レイチェルの容姿。原作では「柔らかな金髪に鮮やかなピンクレッドの瞳」と書かれているが、漫画版では銀髪に赤みがかった金色の瞳で描かれており、原作と違っている。
【例2】冒頭の処刑〜前世の記憶を思い出すまでの描写。原作では死んだ後に思い出すが、漫画版では首を斬られる直前に思い出す。処刑後のシーンは、檻の中に居るか否かも変更されている。アレクシアと出会って歩いて城まで行くシーンは漫画版ではカットされている。
【例3】登場人物について、漫画版では原作には登場しなかった人間キャラが現時点で2名ほど追加されている。
【例4】聖女のキャラにも変更がある。原作では最後の方まで割と本性を隠しながら聖女でいようとしている様子が見られるが、漫画版では私は転生者のヒロイン!という言動を隠さず、宝石大好き!パーティー大好き!鍛錬キライ!といった欲望に忠実なタイプの聖女となっている。
【総評】漫画版の変更により、原作とは違う内容になっている。大筋が変わらないなら多少のシナリオの変更は良いと思うが、レイチェルの容姿が原作のイメージとかなり違っているのは、かなりの不満点となっている。原作者のチェックは入ったのだろうか?
キャラクターの容姿を想像しながら小説を読み進めている身として、原作のイメージは大切にして欲しかった。キャラの…しかも主人公の容姿は一番変えてはいけない大事な要素だと思っているので、かなりのマイナスポイント。シナリオについては原作も漫画版もどちらも良いと思っているだけに、本当に残念。原作ファンの方は要注意。好みが別れそうな絵柄なのも気になる。
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