「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、魔族に転身致します
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「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、魔族に転身致します

早瀬黒絵/要龍

原作との違いが多い。主人公の見た目が…

ネタバレ
2024年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作を読んだ上で購入。所々で原作とは違う点が見られる。以下、ネタバレ注意。

【例1】レイチェルの容姿。原作では「柔らかな金髪に鮮やかなピンクレッドの瞳」と書かれているが、漫画版では銀髪に赤みがかった金色の瞳で描かれており、原作とは違っている。
【例2】冒頭の処刑〜前世の記憶を思い出すまでの描写。原作では死んだ後に思い出すが、漫画版では首を斬られる直前に思い出す。処刑後のシーンは、檻の中に居るか否かも変更されている。アレクシアと出会って歩いて城まで行くシーンは漫画版ではカットされている。
【例3】登場人物について、原作では登場しなかった人間キャラが2名ほど追加されている。
【例4】聖女の性格について、原作では最後の方まで割と本性を隠しながら聖女でいようとしている様子が見られるが、漫画版では私は転生者のヒロイン!という言動を隠さず、宝石大好き!パーティー大好き!鍛錬キライ!といった欲望に忠実なタイプの聖女となっている。

【総評】大筋が変わらないなら多少のシナリオの変更は良いと思うし、実際にシナリオ部分は問題なく楽しめているが…レイチェルの容姿が原作のイメージと全然違っているのは、かなりの不満点となっている。原作者のチェックは入ったのだろうか?
キャラクターの容姿を想像しながら小説を読み進めている身としては原作のイメージを大切にして欲しかったし、キャラクター(特に主人公含む主要キャラクター)の容姿は一番変えてはいけない大事な要素だと思っているので、かなりのマイナスポイント。
シナリオについては原作と漫画版それぞれの良さがあって、どちらも良作に仕上がっていると思う。漫画版は主人公の容姿問題さえなければ⭐️4評価を付けていた。非常に残念。好みが別れそうな絵柄なのも気になり、⭐️2評価とした。
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