愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。【シーモア限定特典SS付】
宝楓カチカ/色素
このレビューはネタバレを含みます▼
Web掲載時から読ませて頂いていた作品です。
今回、大幅に加筆修正されるとの事でとても楽しみにしておりました。
このお話は嫌われからの溺愛、では終わらない物語で、内容的に読む人を選ぶ作品ではあるかと思います。
ヒロインの過酷な過去とその復讐の為の人生がとても悲しいです。最後に浮かんだ情景を考えると人は恨み続けるには難しいのかもしれないと感じました。
所謂ざまぁ後のお話もある意味生まれ変わりのようなでも過去は消えないという当たり前ですが現実があると思いました。
下巻はほぼ書き下ろしで、この人はそうだったのか…と思うシーン、追加されたエピソードでの救いを感じました。
寄り添う蝶の描写と表紙を見るととても感慨深いものがありました。
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