出来損ないのラブソング【単行本版】
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出来損ないのラブソング【単行本版】

阿古多

失恋を忘れる次の恋

ネタバレ
2024年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ バンドのヴォーカル飾は、義兄でバンド仲間の圭に不毛な恋をしている。そこに、新メンバーとして入ってきた、年下の虎太郎。虎太郎は、飾の気持ちを承知で、好きだとグイグイ来るのです。最初はつれなかった飾ですが、失恋を癒すのは新しい恋…なんです。でも、飾はなかなかの強者で。虎太郎は、ブレることなく愛情を注ぐのに、飾の態度ってなんだかなぁ。圭への気持ちはまだあるし、子供の頃から蓄積された不満や不安があって、素直になれないのも、拗ねたら頑固なのも理解は出来るけど、けど、ちょっと可愛くないなあ。やっぱり受けは、ツンデレでも可愛さを求めてしまうので。かなり早い段階から、虎太郎を意識していたと思うのに、素直になるまでに時間がかかってるという感じ。虎太郎、飾のどこがそんなに良いの?と思うけど、それが恋と言うことか。虎太郎の気持ちがブレずに、押し続けてくれたのは、飾にとってはラッキーでした。アプローチしてるというより、荒ぶる飾に上手く対応してる相手に見えなくも無いけど。
そんな荒ぶり自己都合だけに見えた飾ですが、両想いになったらあっと言う間に…。初カレとは思えない大胆さでしたね。
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