このレビューはネタバレを含みます▼
これは…読者の属性によって評価が分かれるかも。作品のジャンルは「少女漫画」ですけど、内容がちょっとばかりBL(キスシーンあり)なので注意が必要です。私は9割以上BL属性なのでソフトな分には構いませんが、好きなジャンルが「少女・女性」という人には向かないかもしれません。内容は、全くと言っていいほどエ◯シーンはなくピュアッピュアですので、BLシーン過多が好みという人には物足りないという意味で合わない場合もありそうです。
私はBL沼にドップリですけど、ストーリー性重視なのでとっても楽しめました。絵は、ぶっちゃけ「そんなに…」可愛くも綺麗でもない気がしますが、ストーリーは最高でした。土岐くんが見た目も言葉遣いもヤンキー以外の何者でもないのに、佐原先生に感化されてどんどん可愛くなるとか、作品全体として可愛い雰囲気に似合わず(いえ、逆に合ってるのかも)深い会話や心理描写があるのも良かったです。
絵もストーリーにのめり込む程に可愛く、カッコよく見えてきました。特にデフォルメした絵の口元が、Hや無限大の記号みたいになってるのが可愛くて面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
メインの本カプの話の合間に時々脇カプの話も入っていてバラエティ豊かな点も良いと思います。トータル3カプと微妙なの1カプが出てくるので…私のようにBL目線の人だったら気になるであろう「受け・攻め、どっちがどっちだ」問題。これは本編6巻では分からないままで、「そうか。少女漫画だから分からないまま終わるのね」と思っていたし、それでも全然良かったんですけど、番外編の7巻の最後の最後で分かります…?明確なシーンも行為もないので想像ですが、多分という感じでした。ちなみに私は予想が外れましたけど、途中「どっちもアリだな…いや、でもどっちかならこっちかな?」と、色々考えて楽しかったです。
ボイコミ化やドラマ化されるのも頷けるおすすめの作品です。