勝てなかった思いがいっぱいある





2024年5月26日
勝ち負けなどではないのだけれど、そういうどうにもならない感情のあれこれ。時間もあるし、見た目では測れない相性もあるし、理屈では割り切れないものがある。
しかしだ。咲子の気づきや選択は、私には急転回に感じてしまった。想い続けてそして追いかけることにした人へのフォローのような決め方に、もう少し納得のいく描写も欲しかった。やはり思わせぶりに進行してきて、ここでそっちなのか、という小さな小さな裏切られ感。
全4巻。第1巻表紙が子どもっぽく、実際小学生のくーちゃんを使って物語を回すことが多かったから仕方がないが、そこが本作品の読み手を狭めてしまったかも。
月刊プリンセスが元の掲載誌。
第1巻昭和52年(1978)5-8月号計4話、第2巻同9月-昭和53年(1979)2月号計6話、第3巻同3-8月号計6話、第4巻同9月-昭和54年(1979)2月号計6話、総計22話。読み切り連載のような、そして、少しずつ人間関係が進んでいくような、くーちゃんとお花屋さんの咲子さんと、そのまわりの人々の日々。
第2巻で秋の七草の名前で、オミナエシのところをオカエシとなってしまっているのは、作品の性質上で最もない方がいい誤植、校正で気づくべきだった箇所かと思われる。
可愛らしい絵と、話のふんわりはとても合っているから、少し感情のもつれがキャラ間に現れてもおさまっていくところには安心する。
そうは簡単にはいかないものだろうというようなことでも、キャラ達が動き回ったり、あれこれ考えたり、その中に優しさがある。
ポエムっぽいコマの出現もこの作品の一貫性を見せるようで合っている。花詩集のタイトル通り。
一方、その分現実感は少なくなった。
各話のタイトルに花の名がつけられていることから、昨年のTVドラマ「らんまん」を思い出したが、出現する新人物にストーリーを捻り出して「花詩集」を編み込んだ点、少々の強引さはあった。三四朗の母の出方も唐突感があった。
しかしだ。咲子の気づきや選択は、私には急転回に感じてしまった。想い続けてそして追いかけることにした人へのフォローのような決め方に、もう少し納得のいく描写も欲しかった。やはり思わせぶりに進行してきて、ここでそっちなのか、という小さな小さな裏切られ感。
全4巻。第1巻表紙が子どもっぽく、実際小学生のくーちゃんを使って物語を回すことが多かったから仕方がないが、そこが本作品の読み手を狭めてしまったかも。
月刊プリンセスが元の掲載誌。
第1巻昭和52年(1978)5-8月号計4話、第2巻同9月-昭和53年(1979)2月号計6話、第3巻同3-8月号計6話、第4巻同9月-昭和54年(1979)2月号計6話、総計22話。読み切り連載のような、そして、少しずつ人間関係が進んでいくような、くーちゃんとお花屋さんの咲子さんと、そのまわりの人々の日々。
第2巻で秋の七草の名前で、オミナエシのところをオカエシとなってしまっているのは、作品の性質上で最もない方がいい誤植、校正で気づくべきだった箇所かと思われる。
可愛らしい絵と、話のふんわりはとても合っているから、少し感情のもつれがキャラ間に現れてもおさまっていくところには安心する。
そうは簡単にはいかないものだろうというようなことでも、キャラ達が動き回ったり、あれこれ考えたり、その中に優しさがある。
ポエムっぽいコマの出現もこの作品の一貫性を見せるようで合っている。花詩集のタイトル通り。
一方、その分現実感は少なくなった。
各話のタイトルに花の名がつけられていることから、昨年のTVドラマ「らんまん」を思い出したが、出現する新人物にストーリーを捻り出して「花詩集」を編み込んだ点、少々の強引さはあった。三四朗の母の出方も唐突感があった。

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romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
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アヲアラシ さん
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