碧くんと最×のセックス
」のレビュー

碧くんと最×のセックス

黒木えぬこ

碧のキャラが好き

ネタバレ
2024年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ くせになるえぬこ先生、気づいたら新刊が出たら買うようになっていた。つっこみどころあるし、体のバランスとか顔の形とかちょいちょい奇妙なことあるし、顔もすごく好きな絵というわけではないのだけれど、読んでてなんか萌える絵。

本作は攻め視点のお話。とにかく冒頭の「してほしいんだけど」「いーよ」のやり取りがすごく好みで、そうそうこういうゆるーく直球ストレートな感じ待ってました!と思ってたら、さらに入室ノックの日置まで出てきて、すんごい楽しそー、わーいな気持ちで読み始めたのだけれど、タイトルにもつながる「最高のセッ〇スとは」を言い始めたことはちょっと自分的には残念。こういうの、もっていき方の想像がついてしまって、、、それはそれで悪くはないんだけれど。
受けの碧のキャラは好き。ぽやっと見えて手堅いとこ、好きな食べ物食べ続けちゃう感じや、気持ちいいことに素直で積極的な感じも好き。ただかわいいだけじゃない自分軸みたいなものを持った受け好き。ストーリーの本筋そのものより、久澄と碧の何気ない会話ややり取りがおもしろかった。
ただ、久澄と母親との関係は、こんな風にお話にからませるぐらいなら、この設定むしろなしにしてほしかったというのが正直な気持ち。なんとなくこのお話には余計なもののように感じて、無理に作品やキャラ設定に重みをもたせようとして、とってつけたような設定に感じた。こういう親とか家庭とかの複雑な事情にたよったような重みのつけ方は好きではない。最高のセッ〇スにしても、この母親とのことにしても、私はちょっと中途半端に感じてしまった。
いろいろ書いたけど、えぬこ先生の一筋縄ではいかないキャラの感じとかは相変わらずよくて、お菓子の細かい書き込み(ボスコ、とんがりホーンとか)や配信の見切れといった、こまごましたことも楽しかった。また新作でたら読ませていただきます!と思った。
それにしてもえぬこ先生、以前から描き下ろしのちょっとしたエピソードとかカバー下とかすごくおもしろかったけど、特に最近の作品はそのカバー下や、合間に挟み込まれる絵(あの部分はなんと呼べばいいのだ?)とかが本編のおもしろさを上回っている気が(笑)
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