毒を喰らわば皿まで
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毒を喰らわば皿まで

十河/斎賀時人

至極…

2024年5月31日
こんなにも深いBLとファンタジーが混じり合う作品に出会えた奇跡に感謝したいです。
あまりにも一巻が綺麗にさくっと終わったので、次作はアナザーストーリーなのか分冊版なのかと思っていたのですが、確かに物語の続きで、終わりまでの彼らの話でした。

純粋無垢とはかけ離れた主人公なので、BLあるあるの囚われの身になるどころか攻が囚われようものなら自らの悪知恵で地獄の底まで追いかけてきそうなのがまた良い。毒蛇のような美しさをもつ主人公と、誰よりも強く勇ましい攻が主人公には従順な犬の姿に心を持っていかれました。勿論2人の艶やかなシーンもありますが、それ以上に物語のどんでん返しが素晴らしくファンタジー小説の世界にもどっぷりと浸れます。

本当はもっとこの素晴らしい作品の良さを伝えたいのに言葉に出来ないのが苦しいです。もっともっと沢山の人に読んで欲しい。こんなにも魅了される作品に出会える事なんてなかなかない。まだまだ彼らの続きが読みたい。絶対買って後悔のない作品です。
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