棺にさよならの花束を
」のレビュー

棺にさよならの花束を

rosca

ストーリー重視派は、よむべし!

ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず表紙の絵柄に度肝をぬかれました。箱の中から両手を広げる男子。ん??もしや、これは生前葬?。
でもさ、棺桶の中で結婚式用のタキーシドを着ているように、私には見えたのよ。
生前葬。BLで、このテーマを扱うとは斬新すぎる。途中、読み進めるうちにメリバで終わるのか心配になりました。
私も母が闘病中のため、生きて欲しいと願いながら、痛みを継続して欲しくない為に悩むことがあり、葛藤に板挟みにあいながら、葬式場を探したのが一年前になります。そして、自分が癌にもなりかけ手術した過去をもちます。だから、主人公ふたりの気持ちがダイレクトに自分に重なり、悲鳴をあげながらストーリーを読みすすめました。まさかのリバ展開。ここ、賛否両論あると思うのですが、相手が生きてくれるのであれば!または、自分が生きているうちに!と、人生のギリギリの所に追い詰められると、受け、攻め、とか関係なくなってしまう、生または死への渇望にむけて人間が変な暴走に発動するのを見事に作者様はかききっていると感じました。画力は微妙かもしれませんが、とにかくストーリーに飲み込まれました。リバが許せるなら一度、ご一読ください。
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