ドラァグクイーンはリップシンクで愛を捧げる(分冊版)
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ドラァグクイーンはリップシンクで愛を捧げる(分冊版)

あかつき雨垂/鹿島こたる

リアルでファンタジーな素敵な作品

2024年6月3日
ドラァグクイーンとして生きるリリのショービジネスの裏側がリアル。さらに、半グレの世界に身を堕としたら、そこから出たいと願っても周りがそれを許さず悪循環が続く、駿人の方もリアルで。モラルを守って欲しい警察官の世界でもアウティングは起きる。どこまでも人は弱いね。だからこそ人にドラマがある。駿人の朴訥とした博多弁もいいね♪身体の大きい駿人も挿絵ではとってもかわいい。それぞれのお話のタイトルになってる曲名も、2人の気持ちを表すまさにリップシンク。リアリティあるのに、こんなことがホントに起きたらステキだな、のファンタジーも残しつつ。たくさん傷ついてきた2人が幸せをつかむ、素敵な作品でした。新宿二丁目のショーパブ。ずーっと昔に行ったきりで何年もご無沙汰でしたが、また遊びに行ってみたくなりました。
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