オペラ座の恋人
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オペラ座の恋人

シヲニエッタ/篁ふみ

番外編 晩夏の残照レビュー

ネタバレ
2024年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編は合本版で購入、レビューしたので、番外編の感想を書かせていただきます。
正直、本編すごく面白く読ませていただいたのですが、主人公二人に思うところが結構あり(特に貴臣(笑))繰り返し読むパワーがなかなか湧かず、この番外編も購入後なかなか読めずにいて、かなり経ってからようやく読みました。
結果、読んでよかった!って思いました!
形容しがたいのですが、赦し、癒し、救い…うーん、うまく言えないけどそんな作品だなと思いました。
結花の母親に関しては、私は彼女に対して同情心があって、彼女の生い立ち、クズ夫などなど彼女の弱さのせいもあったでしょうけど、うまく娘を愛せなかった過去があり、そこから自分を立て直して娘と孫の成長を遠くからではありますが見守れる場所を居場所に出来たことに安堵しました。
また、貴臣の人間としての成長が感じられたところが良かったかな。親になってみてわかることってありますよね。貴臣への苦手意識が少し和らいだなぁ(笑)
今回は結花と母の直接の接触はなかったけど、いつか和解まではいかなくても互いを理解できるといいなと思います。
佳奈子ちゃんも、二人に軽口が叩けるほど関係が改善されたようで本当に良かった!佳奈子への仕打ちは本当に二人には腹が立っていたので(笑)
そしてラスボス貴嗣(笑)妻への狂人的愛情でトチ狂って散々迷惑をかけたわけだけど、やっぱり表も裏も久世家を取り仕切っていただけはあるなと、終わりよければヨシって感じですかね。
一番良かったのは貴臣が太刀打ちできないところかな(笑)上手すぎて面白かった!唯我独尊の貴臣をやり込められるのはじい様しかいない(笑)
本編に感じていたモヤモヤを解消できた、読んでよかった作品でした。
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