オペラ座の恋人【合本版】全6巻セット【番外編スペシャル文庫付】
シヲニエッタ/篁ふみ
このレビューはネタバレを含みます▼
篁先生が好きで、気にはなってたけどようやく購入しました(イラストがなくて残念)。
6巻にも及ぶヒロインの成長大河ドラマ!
親戚のおばちゃん目線で結花ちゃんの蛹から蝶に変化していく様をハラハラドキドキしながら夢中で読ませてもらいました。
出てくる人物みんなキャラが立っててとにかく面白かった!スピンオフも多々あるようなのでこれから読み漁りたいです。個人的にはラリーの手練手管と絵里ちゃんのデレを読みたい(笑)
絶賛のコメントは多々あるので、あえて⭐︎−1にした理由を述べたい!(共感してもらえるかわからないけど)
とにかく貴臣の人格!(笑)
アラフォーのオッサンが20歳そこそこの女の子をたぶらかす、まぁそれはいい。半端ないエグゼクティブだしね。
でも彼女の人間関係に嫉妬しまくり(親と元カレはいい、父親はクズだし。母親は生い立ちを考えたら同情の余地はある。いつか結花にもそのあたりを受け入れられる懐ができてほしい)、絵里への威嚇はひどい。
そして狂人的(というか狂人?)お仕置き変態プレイの数々、ドン引くわ〜。結花ちゃんもはい貴臣さん、なんて言ってないで疑問を持て!(笑)
そして1番ないわと思ったのが佳奈子ちゃんへの仕打ち!久世の娘だからと蚊帳の外にされ(千煌のことで何も学んでないのか、久世の人間は!)、結花が絡んだことで変に期待をもたせ、結花が消えたら猛烈な八つ当たり。お前のせいだよ!
そしてこれに関しては結花ちゃんも嫌いになりそうだった。
佳奈子に対して受験に差し障るから自分たちの関係を言わないほうがいいなんて傲慢な考えだと思う。佳奈子を1人の人として尊重してないよ。そして貴臣に釣り合わないと言われたら一気に悲劇のヒロインになって逃亡。いやいやいや、違うだろ!と。
佳奈子が自分の行いを反省し、のちに大刀自の前で結花を庇い2人に頭を下げたのには感動したわ。逆にお前たち2人は佳奈子に謝ったのかよ!と。なーにが姪を見直した、だ!ここでも上から目線かよ!と怒り狂ってしまった(笑)
長くなりましたが、お話は文句なく面白かったです。でも上記のことに関して読み終わった後もモヤモヤが消えなかったです。