二つの世界に絡め取られる





2024年6月6日
一筋縄ではいかない二つのお話。
どちらも初恋です。が、甘酸っぱい初恋というのではなく、どちらもなかなかに厄介。
特に二つめの短編のほうがなお厄介で、短いながらもぐっと引き込まれていつまでも絡め取られるよう。
表紙の二人、律とちひろは長い歳月をかけてようやくスタート地点に立ったという感じでしょうか。
心のうちを隠すことがうますぎて、ずっと孤独のなかにいるちひろ。
まっすぐだけど、まっすぐすぎて裏側を推し量ることができない律。
二人ともなんでそういう選択をするんだよ、と二人の心情を知るいわば神の目線の読者からするととてももどかしくて歯がゆい。
でも当事者は神の目線じゃないから小さい行き違いが重なるのが当然と言えば当然ですよね。
初恋の不器用さとひたむきさをひしひしと感じる作品です。
どちらも初恋です。が、甘酸っぱい初恋というのではなく、どちらもなかなかに厄介。
特に二つめの短編のほうがなお厄介で、短いながらもぐっと引き込まれていつまでも絡め取られるよう。
表紙の二人、律とちひろは長い歳月をかけてようやくスタート地点に立ったという感じでしょうか。
心のうちを隠すことがうますぎて、ずっと孤独のなかにいるちひろ。
まっすぐだけど、まっすぐすぎて裏側を推し量ることができない律。
二人ともなんでそういう選択をするんだよ、と二人の心情を知るいわば神の目線の読者からするととてももどかしくて歯がゆい。
でも当事者は神の目線じゃないから小さい行き違いが重なるのが当然と言えば当然ですよね。
初恋の不器用さとひたむきさをひしひしと感じる作品です。

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