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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 6番目のセフレだけど一生分の思い出ができたからもう充分

    SKYTRICK/渋江ヨフネ

    色々もったいない
    ネタバレ
    2025年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと絵ですごく王道の俺様攻×健気受かと思わせて実は・・・という展開です。
    かなり早い段階で攻の気持ちは察してしまえるのでそんなに意外ではありませんが、そこまで拗らせてたとはというレベルの拗らせ方はしてます。
    かなりキャラクターが細かく設定されているようですが、だったら尚更最初の登場人物紹介の絵はいらなかったのでは?
    絵があることで読み手の自由な想像力を制限してしまうのは勿体無いです。
    また、ベッドシーンの描写が極めて苦手な作者さんなのかなと察せられます。
    だらだらと同じ描写のシーンは取ってつけた感がかなりあるので、いっそさらっと朝チュンで良かったのでは?
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  • 后と河

    山中ヒコ

    治水>陛下
    ネタバレ
    2024年10月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 頭の中は治水・治水・治水。
    治水に関すること以外はちょっとどころじゃなくぼんやりな后。
    「規則なのだ」と言えば同衾だって受け入れる。
    初夜の余韻さえ「そんなことより治水」扱い。
    陛下の長年の想いを込めた初夜が「そんなこと」扱い!!
    陛下がちょっと不憫に思えてくる。
    中華で皇帝なのになんだろうこのゆるさは。
    ゆるいんだけど、甘い花の香りが漂うような優美さもあって。
    早く続きが読みたいです。
  • エンジェリックベイビー【コミックシーモア限定版】

    久松エイト

    王道
    2024年9月13日
    王道です。
    ラブコメといえば、という超定番シチュエーション。
    絵は可愛いです。
    ベッドシーンは朝チュン的な割愛。
    さらっと読める。
    オマケが一番良かったかな。
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  • 恋のはなし【電子限定描き下ろし付き】

    斑目ヒロ

    二つの世界に絡め取られる
    2024年6月6日
    一筋縄ではいかない二つのお話。
    どちらも初恋です。が、甘酸っぱい初恋というのではなく、どちらもなかなかに厄介。
    特に二つめの短編のほうがなお厄介で、短いながらもぐっと引き込まれていつまでも絡め取られるよう。
    表紙の二人、律とちひろは長い歳月をかけてようやくスタート地点に立ったという感じでしょうか。
    心のうちを隠すことがうますぎて、ずっと孤独のなかにいるちひろ。
    まっすぐだけど、まっすぐすぎて裏側を推し量ることができない律。
    二人ともなんでそういう選択をするんだよ、と二人の心情を知るいわば神の目線の読者からするととてももどかしくて歯がゆい。
    でも当事者は神の目線じゃないから小さい行き違いが重なるのが当然と言えば当然ですよね。
    初恋の不器用さとひたむきさをひしひしと感じる作品です。
  • ないしょのマリーちゃん【単行本版】

    kanipan

    お腹いっぱい
    2024年6月4日
    すんごい尖った顎なので古めかしい印象の絵。
    エロはそれはもうてんこ盛りですのでお腹いっぱいにはなるけど引き込まれることがなかったです。
    時系列とキャラの顔の見分けがごちゃ混ぜになりました。
  • 『行方不明。』【単行本版】

    kanipan

    緊張感に息苦しくなる
    2024年5月31日
    二人以外の人間の顔はもはや朧げ。
    なぜなら二人だけの世界に今彼らはいるから。
    楓以外どうでもいい亮。
    亮より社会性がありそうに見える楓も、亮を巻き込んだことに対して後悔はするけれど被害者に対しての悔恨はあまり見えない。
    二人とも、壊れてる。
    元カノからすれば酷い話です。
    ヒリヒリとした緊張感に押しつぶされそうな逃亡の日々がどう決着するのか、ぜひ見届けてほしいです。
  • メイジー・ラヴを綴って

    くれの又秋

    心をかき乱すちょっと他にない作品
    2024年5月13日
    後味良いとも悪いとも言えるし、納得できるともできないとも言えるし、読後の感情は複雑に乱れるけど、でも間違いなく読んでよかったと言えます。
    愛情も何もない、悪意と反感で始まった関係の二人。
    最チョロ受の敦の言動は最悪だし、日高の仕返しも最低です。
    エロいけど胸糞悪い二人の関係を正しい方向に導いていくのはクズかと思われた敦が持つ誰よりも素直な本質。
    転落かと思いきや、敦の素直さに導かれて二人共救われたのではないでしょうか。
    この二人のこの先をもうちょっと見たいと思わせる「もうちょっとください」の終わり方も他にはなくて良いですね。
  • 巣箱の王子様

    秋平しろ

    ふわんと軽やかなのに締め付ける
    2024年4月18日
    ふわっと軽やかなのにぎゅっと胸を締め付けます。
    庶務課の青柳くんは元気いっぱい、仕事に一生懸命、そして素直。
    家に来た人にはペットボトルじゃなく当然のように急須でお茶を入れるし、簡単なお弁当だって自分で作って会社に行く。
    誰からも愛されるべき人なのに、家族以外から「君じゃなきゃだめだよ」という愛情を向けられたことがない青柳くん。
    今まで男性からされた仕打ちの積み重ねがあまりにも酷くて、社内の王子への想いにも「僕なんか」という言葉がどうしてもまず先に出てきてしまう。
    一方の王子、社内のスター片桐部長もキラキラした見た目の内側には小さな傷や大きな傷が心の内に長年積もりに積もっている繊細な人。
    優しすぎて独り内に篭ってしまう浅桐部長、優しくて前向きな青柳くん。
    二人が出会えたことでお互いが救われて行く過程がギュッと胸を締め付けます。
    出て来るキャラクターも(青柳くんの過去のオトコたち以外)みんなすごくいいキャラで優しい。
    笑えてほわっと和んで、でもその間もなんだかダラダラと涙がこぼれてしまう、素敵な作品です。
  • 相原君と嘉島君はラブコメかもしれない【単行本版】

    キシモト

    心からの祝福を
    2024年4月14日
    スタッフが羨ましすぎます。
    毎日毎日ツンとデレの森林浴です。
    5年も前に別れた相手をずっとずっと好きな二人が盛大にすれ違ってジタバタしてて。
    いい大人になってもずっと互いに対してだけは臆病で手も足も出ない。
    互いの気持ちを知ってるスタッフや読者からすれば微笑ましいのだけれど、実際本人だったら地獄ですよね。
    このまま片思いのまま終わるのかな、他の誰かと愛を育む姿をいつか見せられるのかな、とぐるぐる一人で考える地獄。
    20代の5年は長いです。
    二人、よくぞ耐えた。
    「可愛い」「面白い」だけじゃない、心から良かったねと祝福したくなる、そんな作品です。
  • 最終電車の恋人たち

    ダヨオ

    いつかの自分を重ねたくなる作品
    2024年4月13日
    読んでいる間、ずっと喉の奥に熱いものがある感じ。もうたまらないですね、この訥々と呟くような心理描写。
    好きな人が好きと言ってくれる奇跡を噛み締め、同時に、失うかもしれないという想像上の未来に怯え傷付く。
    うれしくて笑っていても泣きたくなるし、幸せな瞬間にも「このままこの人が一緒にいてくれますように」と神様にすがりたくなる。
    主人公は41歳のおじさんだけれど、いつかの自分を重ねずにはいられなくなる人は多いのではないでしょうか。
  • 遥山の恋

    六青みつみ/白砂順

    なんて鮮やかな描写
    2024年4月4日
    20年以上前の作品なのですね。
    こんなに色鮮やかに光景が目に浮かぶ作品は初めてです。
    おそらくとてもたくさんの資料や知識によって作り上げられた世界なのでしょう。
    意外でありながら納得がいく結末が素敵です。最後の一行までしっかり心を掴んで離さない、そんな深い余韻が残る作品です。
  • 水の底に眠る恋【イラスト入り】

    藤森ちひろ/Ciel

    起承転結の「結」がどこにもない
    2024年3月28日
    軸は一組のカップルなのですが、そこにもう二組のカップルの恋が憑依するという物語。
    第二部のカップルの話はまだ決着がついたといえなくもない(とは言え、なぜ杉村が女性との遊びをみせつけたのかは謎)のですが、第一部の「主さまと馨」の話は一体なんだったのか全く回収されてません。
    まさかこれで終わりじゃないだろうと第二部を読み進めても、全く解決せず。
    これは物語うんぬんではなくHの描写だけの作品ですね。
    さらに言えば、義兄と杉村の言葉遣いや発言内容や行動が古い。古臭すぎる。男前がスーツ着ててもナフタリン臭が漂っているかんじ。
    もしかしてこれはものすごく昔に初出されたものなのでしょうか。
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  • 淪落の華【イラスト入り】

    いとう由貴/緒田涼歌

    単純なヒーロー・ヒロインじゃないです
    2024年3月23日
    攻めが完全無欠のスパダリかと思いきや、実はそうでもなくて考えが甘いところも優柔不断なところもあります。でもそんな人物像だからこそ血が通っていて物語がさらに深まっていきます。
    ヒーローが颯爽とか弱い受をお姫様抱っこで助け出す単純話ではなく、言うならば肩を組んで一緒に先を見る、そんな力強さも感じる恋だなと思いました。
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  • アフターグロウ

    吾瀬わぎもこ

    溢れる色気と胸をつくストーリー
    2024年3月17日
    ヤクザの天授、医師の樋口先生。
    交わるはずのない人生を歩んでいた二人が出会った奇跡が互いの救いになっていきます。
    生き方への揺るがない自負を持つ二人が、一人内に抱えるしかなかった弱さを互いに晒すことで新しい生き方を見つけていく。
    そんな浜辺のシーンはとても美しく心に残ります。
    ヤクザものは苦手で避けていたのですが、溢れ出る色気と胸をつくストーリーに圧倒されました。
  • 夜画帳【タテヨミ】

    Byeonduck

    知ってしまったらもう戻れない世界
    ネタバレ
    2024年3月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 数年前レジン連載中に読み毎週の更新をウズウズと待つほど虜になっていたのですが「これはどちらか或いはどちらもが死ぬという結末しかないのでは?!」という不安に負け、「二人が死ぬ場面を見るのは耐えられない」と読むのを封印していました。
    ついに完結したと知り、みなさんのレビューを確かめてから恐る恐る再開。
    はああああああ。
    もう完璧!!完璧な結末!!
    ただただ余韻の波に翻弄されています。
    キャラクター、ストーリー、そして奥ゆかしいほど詩的でありながら体温と色気が押し寄せてくるような絵。
    どこにも文句のつけようがない。
    タテヨミは苦手なので、フルカラー版とちょっと読み比べしてみました。
    その結果感じたのは、これはタテヨミの形式あってこその完璧な流れだということ。
    余韻、色気、静寂、これらがタテヨミの余白に込められてました。
    この作品を知ってしまったことで、もうこの先これ以上心掴まれる作品に出会うことはないだろうと思うまでに。
    だから完結が寂しくて仕方がない。
    決してこの先生なら蛇足にはならないだろうから、二人のこの先をいつの日かまた見たい。
    そしてチファのあの先の物語も見てみたいです。
  • 【全1-6セット】宰相閣下の可愛い護衛【イラスト付】

    叶崎みお/榊空也

    盛り上がり不足かな
    2024年2月21日
    文章の末尾のリズムが単調でちょっと読みづらい。
    心理描写が長すぎるし、特に大きなエピソードもなく数年経過するのでほぼ飛ばし読みしてしまいました。
    魔法、なくてもよかったんじゃないかなとも思いました。
    値段がすごく高い分期待値も高まりましたが、素人っぽさが非常に強い作品かな、と。
  • アラビアン・プロポーズ ~獅子王の花嫁~ 【電子特典付き】

    ゆりの菜櫻/兼守美行

    説明口調の会話
    2023年11月28日
    心情がなかなか伝わって来ず、会話で説明する文体なので引き込まれることが難しい。
    読み終わるのになかなか時間がかかりました。
    舞台は魅力的なのに、舞台が生かされておらず勿体無いです。
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  • Lookman 【電子限定特典付き】

    池ソウタ

    こんななのに、ピュア
    2023年9月17日
    このあまりにもさえない攻とこのあまりにも変態な受に不覚にも泣かされました。
    一見突飛な発想にも理由があり、揺れる心情が細やかに描かれていて、ものすごく変態なのにものすごくピュアな物語。
    最後まで読んだらまたもう一度最初から読んで確かめずにはいられない。
  • 柏木くんと瑞稀くんのハッピーライフ大作戦!【電子限定描き下ろし付き】

    幸田みう

    幸せな気分もらえます
    2023年8月2日
    一方は女子からの好意を避けたい、一方は女子からの敵意をかわしたい。
    利害一致で始まった見せかけだけなはずのお付き合い。
    無表情で陰キャのかっしーが無造作に無自覚にどんどんスパダリ化していきます。
    ゆるく寛容な世界で育つ二人の恋心がぴったり隙間なく重なっていく様は多幸感をもたらしてくれます。
  • うみのお城【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    蜂煮

    新しい世界がここに
    2023年6月28日
    読んでまず思ったのが「またすごい世界見つけてしまった」でした。
    超美形の若手俳優ウミが、ホラーのような鬼気迫る変態っぷり。
    その突っ走るウミの片想いは見る者を「ヤバいコワイ」の渦に巻き込むのに、あれ、なぜだろう、グッとほろっと来る瞬間が。
    周囲の人々も振り切った個性の持ち主ばかり。
    すごい世界を見つけてしまった。
    これだから漫画は面白い。
  • Hしたくないので友達とつきあいます【コミックス版】

    未散ソノオ

    どんどん高まる温度
    2023年6月26日
    待ってました、未散ソノオワールド!
    ムチーンパツーンとした体の元水泳選手と、ほっそーい現役陸上選手。
    この二人の体の対比がいいんだなぁ、これが。
    そして友達同士なので会話も行動も明け透けなんだけど、どんどん二人の間に溜まっていく熱がやたらエロい。
    成就に向けて二人も読み手もどんどん熱量高まるので、心願成就の暁にはそれはそれは幸福の極みを見せつけられます。
    体温低めなキャラクターがホワッホワに湯気が立つ様を是非見てみてください。
  • 山小屋にて

    菅辺吾郎

    卑屈な彼に共感が生まれる
    2023年6月8日
    全てをマイナスに考えてしまう山本。
    「仕事がうまくいかなくて当たり前、疎まれて当たり前、自分はそんな人間だから」
    自分でグズだと思っているところは慎重で丁寧な証しなのに。
    山本のことを「卑屈な暗いやつ」とイライラする読者もいるかもしれません。
    でも彼の劣等感を大なり小なりどこか共感する読者も少なくないのではないかとも思います。
    真逆の人生を歩んできたであろうクマや同僚の日高さんが山本の良い部分にハッとしたように、一人でも多くの人が山本のことを理解して肯定してほしいなという祈りが生まれてくるような、そんなじんわりとくる作品です。
  • ライオンハーツ【単行本版】

    三田織

    ずっと一緒にいられますように
    2023年5月28日
    「この子とずっと一緒にいたい」そんな幼い気持ちが年月と共に膨らんで、でもそれを伝えきれなくて。
    育った気持ちは男女なら容易く周囲にも受け入れられるのでしょうが、同性であるために相手に伝えることも周囲に明らかにすることもできず。
    悩むのも逃げたくなるのも隠したくなるのも、獅子丸が悪いわけじゃない。
    弱っていく獅子丸の気持ちがわかるからとてもつらいです。
    ただ、すれ違うだけの人たちには奇異な目で見られたとしても、二人をよく知る家族や友人たちはたとえ時間がかかったとしても拒絶をすることはなさそうな人たちなのが救い。
    温かい未来が見える、そんな物語です。
  • アバウト ア ラブソング【単行本版】

    夏野寛子

    音楽が聞こえてくるよう
    2023年5月27日
    理性を保とうと逃げる大人。
    直球投げかけて追いかける高校生。
    いわゆる3Bそのもののような付き合いを繰り返してきたバンドマン星名が、初めての想いに悩めば悩むほど大人の色気が溢れ出して魅力が増していきます。
    静かなラブソングが流れているような、そんな物語です。
  • 銀のエンジェル 【電子限定特典付き】

    碗島子

    うそでしょ!!!
    2023年5月18日
    うそでしょ!!!
    あのガランが!!!
    あの鉄壁の潔癖のガランが!!!
    しかも長年片思いされていただと?!?!?!
    にわかには信じられませんが、「金のエンジェル」でアンドロイドを彷彿とさせたあのガランが大学の同級生によってこれでもかというほど溶かされていきます。
    それはもうドロドロのぐずぐずに。
    潔癖だからこそ坂本に汚されることに興奮してしまうガラン。
    なんとエロい。
    一分の隙もない人が崩されていくって、いいですね。
    スピンオフと呼ぶのは勿体無い面白さです。
  • 恋をするなら二度目が上等

    木下けい子

    宮田くんの逆襲パンチ
    2023年5月4日
    学校のスター岩永先輩と純朴な宮田くん。
    どうしようもなく子供だったあの時から15年。
    アラサーとなって再会した二人。
    あの頃は目をうるうるさせて頬を赤らめて先輩を一心に見上げていた宮田くんが現実的な逞しい社会人になり、全然やられっぱなしじゃなくなっているのが面白い。
    全く先輩の思うままにはなりません。
    大人になった二人の関係、それは翻弄したりされたりの対等な関係。
    駆け引きしない、自分の軸がちゃんとある、そんな宮田くんがとても男前で魅力的。
    しっかり自分の足で生きてきたからこそ、初恋を進化させられたんですよね。
    木下先生の優しいタッチの絵から繰り出される宮田くんの切れ味鋭く愛があるパンチに、岩永先輩だけじゃなく読者も共に打ちのめされます。
  • その肌の熱さをおぼえてる

    ジョゼ

    幼馴染の二人
    2023年5月4日
    ずっと気持ちを抑えて、ずっと相手の気持ちを尊重して、ずっと好きな人の笑顔を願ってきた弦ちゃんがもういい男すぎて泣けます。
    弦も幸太郎も(奏はちょっとアレだけど)とても誠実。
    誠実に年月を重ねてきた幼馴染の二人の変わっていく関係性が静かに沁みます
  • 眠り男と恋男

    座裏屋蘭丸

    濃密な空気が溢れてくるよう
    2023年4月29日
    饒舌な説明がなくても、眼差し、指先、溢れる言葉からその二人のこれまでや思いの深さを推し量ることができ、一つ一つの世界にあっという間に深く引き込まれるので短編集だということを忘れてしまいます。
    美しい世界、でも味や湿度まで感じさせる空気、そして濃厚濃密な交歓。
    何度も何度も読み返したくなる作品です。
  • 運命論者の恋愛マニュアル【コミックス版】【電子限定描き下ろし漫画付き】

    イクヤス

    うーん
    2023年4月21日
    色んな面白そうなキャラクターが出てきてそれなりに恋が盛り上がるエピソードもあるのに、なぜだか全く引き込まれなかった。
    あまりにも攻の言動に誠意も整合性もないんですよね。
    運命論者という受の特性が目立ったのも最初だけだったし。
    ギャグ味出すために時々ちびキャラになるのもなんか苦手かな。
    特に感情移入することなくさらっと読んで終わった感じです。
  • しもべの王子様

    たつもとみお

    短いお話
    2023年4月20日
    すごく短いですがちゃんと物語が成立しています。
    でもやっぱり物足りない。
    「01」と書いてあるからもっと続くのでしょうか?
    表情や動きが硬い印象なのであまり表紙絵のような艶っぽさがなかったかも。
  • ぷくぷく

    碗島子

    クセになる世界
    2023年4月19日
    ゴンちゃんとマチオ、とても純情な幼馴染の二人がとんでもなくエロい方向に突き進んでいく。その過程で発揮される童貞マインドがめちゃくちゃ面白いです。
    そしてそこにちょいちょい登場してはやけに気になるのがマチオの兄ちゃんミチル。
    なんだこのぶっ飛んだキャラはと思っていたら、なんと後編はそのミチルが主人公に。
    ミチルが?!あのキャラが?!BがLするの?!と仰け反りそうになりましたが、読んでみると想像をはるかに超えたぶっ飛び具合。
    とんでもない出会い、とんでもないアプローチ、それでも互いに補い合って満たされていく。
    クセは強いけどクセになる世界がこの一冊の中に広がっています。
  • 夜明けの序章 【電子限定特典付き】

    三月えみ

    表紙とは違うかな
    2023年4月15日
    表紙のイメージと中身はだいぶ違います。
    前半はかわいい高校生カップルの話なので表紙とのあまりの違いにびっくり。
    どちらかというとこの高校生カップルがメインの本でしょうか。
    前半の主人公の兄とその同僚が、この表紙にもなっている二人。
    後半が彼らの話です。
    「急にお兄ちゃんどうしちゃったの」と言いたくなる流れで首を傾げたくなりますが、二人のキャラクターは魅力的。
    もうちょっとお兄ちゃんたちの話を深く読みたかったです。
  • 三森さんのやらしいおくち【単行本版/電子限定おまけ付き】

    rasu

    女性っぽい受
    2023年4月7日
    いつでもどこでも準備なしにできてしまう受のこのキャラ設定は、リーマン受というよりはAVのOLのよう。
    評価すごく高いから一気買いしたものの、同じような濃厚エロの繰り返しでストーリー自体は浅かったので後悔。
    3巻での嫉妬のあまり弾みで攻が受の顔を腫れるほど殴ってしまったあと、まず手当てじゃなく攻が受に「キスしたら許す」と迫る場面はドン引きでした。
  • 日々、君

    小池定路

    こういうの、いいなあ
    2023年4月4日
    たくさんの人の中でその人だけやけに輪郭がはっきりと見えて、その人のことばかり考えてしまって、いろんな顔が知りたくなって、もっと一緒にいたくなって。
    何かが始まる微かな心の温度の上昇が、細やかなエピソードの積み重ねの中に見え隠れしてたまらない気持ちになります。
    緩やかに、でも確実に上昇していく温度。
    それでも節度を保った距離。
    恋の始まりの喜びと恐れに一喜一憂する二人の姿に恋の素晴らしさを思い出させられます。
  • 1オクターブのアイラブユー【コミックス版】

    コメダヨシヒサ

    ふわふわと流れる
    2023年4月3日
    幼馴染が突然の再会からいきなりHというその急展開に置いてけぼりになりそうでしたが、なぜでしょう、不快じゃない。
    周りのちょっと浮世離れした人たちや、時々端に登場する野良ピアノ弾きの4コマが不思議なリズムを奏でていて、ふわふわと春霞に包まれているかのような心地になります。
    正直もっと心情を細やかに見たかったかなとは思いますが、この独特の空気もこれはこれで好きです。
  • 鮫は桜に恋をする【電子限定漫画付き】

    大○ドラマテイスト
    ネタバレ
    2023年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 地味な子の野良猫に向けた笑顔に一目惚れする不良。壁ドン的な押し方で本人に「必ずお前を落としてみせるぜ」的宣言をする不良。18歳以上じゃないはずなのに大型バイクで乗り付ける不良。なんですかね、この大昔の大映ドラマのような展開は。
    別に古典的設定が悪いとは言いませんが、二人の恋の落ち方がどうにも浅くて。
    後半モブの悪さあたりからシリアスさが出てきますが、どうも前半の急展開と噛み合ってないような。
    「あんな大事件があっても後輩のこと思ってしまう」となるにしてはそこに至るエピソードが足りなすぎて。
    試し読みでちょっと期待しすぎたかも。
    あ、でもあの初めてのキスの唇は良かったです。
  • 獅子帝の宦官長

    ごいち/兼守美行

    すごいの読んだ・・・
    2023年3月20日
    規格外に体が大きい皇帝と、皇帝に仕える黒髪の宦官。
    宦官という特殊設定に若干不安感じながら読み始めましたが、なんて面白いんだ!これすごい!
    色んな人物が出てくるのですが、文章には記されていないながらもそれぞれのバックグラウンドを感じられるのです。
    良い人も悪い人も悪モブも、みんなそれなりに生きることに一生懸命なのだろうなと描かれていないその向こうの物語に思いを馳せたくなるのです。
    宦官長自身もひたすら健気で純粋な美人というわけではありません。
    面差しは絶世の美形というわけではなく、身体で宦官長の地位までたどり着いたともいえる過去があり、そしてかなり性の快楽には貪欲でテクニックもある。
    王族ものにはちょっとないタイプの受けです。
    想いが通じ合うのが物語が始まって三分の一くらいで「え?もう?600ページあるのに大丈夫?」と言いそうになりますが、すごいことにここから最後まで全く飽きさせません。
    なんならもっと欲しいくらい。
    これは本当にしっかりと世界が確立された一冊だと思います。
  • アホエロ

    重い実

    独特っ!
    2023年3月17日
    本当にひたすらアホでエロなのですが、高校生が大学生になり社会人になり、そしてしっかり家族になっていくこの展開、最高の奇跡です。
    主役の二人もなかなかのキャラですが、周りがまた強者揃い。
    特に中西兄弟の存在は後を引くやみつき感がすごい。
    アホエロ、独特の世界が広がっています。
  • 口下手は恋に事故る

    羽毛

    突っ走る片思い
    2023年3月12日
    何これ、面白っ!
    最重要箇所が言葉足らずなバカ後輩は、先輩の大事な言葉さえ勝手に上書きする暴走攻。
    さらには二人を取り巻く同僚たちもなかなかの強者揃い。
    モダモダのしようがない、暴走両片思いのオフィスラブです。
  • このキスは記事にできない【小冊子付き電子特装版】

    西本ろう

    色気すごい
    2023年3月12日
    筋肉、肌の質感、目線、表情、やっぱり西本ろう先生の作品は色気がすごい。
    二人の高まっていく体温や吐息が画面から溢れ出てくるようです。
    ストーリーは急に龍が本気になった感があるので少し物足りず。
    個展の写真の表情がすごく良かったので、もうちょっと龍の心の変遷見たかったかなとは思います。
  • 僕は毎晩、変態リーマンに虐められています。【完全版】

    キサラ

    パターン化してない?
    2023年3月10日
    値段が高いのにめちゃくちゃ評価高いので読んでみましたが、正直そこまでかなぁと。
    攻の嫉妬がパターン化してて、受がすぐ泣いて、それらをやたらと所構わずなエロでつないでいく感じ。
    確かに家族や友達や同僚や、同性で付き合う以上真剣に考えなくてはいけない事がらが盛り込まれてはいるものの、なんかどれも「悩む、解決する、仲直りのH」というパターンで進んでいくのでだんだん食傷気味に。
    絵もなんか動きや表情が固くてロボットか人形のようでエロがエロく見えないってのもあるのかなぁ、と。
  • さよなら共犯者【単行本版】

    あがた愛

    緊迫感と溢れる恋情
    2023年3月9日
    大人であろうとする大人と、必死に食らいついていく子供。
    いつ悲しい終焉が突然来てもおかしくない関係にヒヤヒヤしつつ、この優しい時間が少しでも長く続くよう祈りながら読みました。
    大人は大人の事情があって、子供にも子供の事情があって、それぞれいつの間にか崖っぷちにじりじりと追い詰められていた時に奇跡のように出会った二人。
    抱える事情は違っているし、そもそも生きてきた年数が違うけれど、「愛しい」とか「一緒にいたい」という本能に等しく怯え、等しく喜びを感じる。
    この物語を倫理上ダメだと感じる人もいるかもしれません。
    それは仕方のないことだけれど、私はこの物語の世界で二人が手を取り合って生きていてほしい、そう願わずにはいられませんでした。
  • レンズ越しの恋心【電子限定描き下ろし漫画付き】

    いちい いち

    10年抑え込んだ片思い
    2023年3月8日
    10年分の片思い。
    抑えに抑えた気持ちが一気に溢れてしまったら、もう決して無かったことにはできない。
    彼らの言葉は少なめなのに、読んでいると二人の気持ちがこちら側に水のように溢れ出してきて流れに飲み込まれるような気分になります。
  • ふたりあそび 【電子限定特典付き】

    あがた愛

    濃密な空気に息が詰まりそう
    2023年3月5日
    廉と夏稀は幼馴染。
    年上な分、一足早く心と体の変化が起きた廉。
    その廉を真っ直ぐ一途に見上げて付いてくる夏稀。
    心の変化への戸惑いと、体の変化への戸惑い。
    それらに時差があるので余計に本心が互いに表せなくなっていて。
    端から見ればどうしようもなく気持ちが溢れてしまっているのに、当人同士は気付けないこのもどかしさ。
    この二人、今でも十分濃密な距離感なのに、これで気持ちが通じたら一体どうなってしまうのでしょう。
    早く早く続きをくださいと渇望です。
  • 愛、see you【単行本版】

    マスシタ

    ちょっとなぁ・・・
    2023年2月25日
    ひたすら暴走しっぱなし、心の機微皆無の主人公に前半全く入り込めず、というかドン引きしていましたが、後半で人間らしさが少し回復はしたので甘めの点数で星3つです。
    Hシーンはすごく多いのですが、絵が硬く見えてなぜかエロさ艶かしさが感じられないんです。
    表紙の雰囲気がすごく良かっただけに肩透かしが大きかった。
  • 漁師はエビで、愛を釣りたい

    ムコQ

    食欲と性欲の波状攻撃
    2023年2月23日
    料理とエロがこれでもかこれでもかとパワーマックスで押し寄せてきます。
    なにせ二人共ムチムチなので迫力がすごい。
    いきなり恋愛が始まっているところとか、先生始めてのはずなのに難なく初H成功してるところとか、あまり深く考えずに楽しむ作品かな。
  • 今日も明日も、家族です。

    博士

    あっという間に心掴まれた
    2023年2月16日
    言葉も説明も少なめで、一巻ではまだまだ靄に包まれた部分も多いのに、なのになんでこんなに引き込まれるのでしょう。
    謎だらけなのに、ものすごく世界が鮮やかなのです。
    声の小さい大男と腕っぷしの強い超美人。
    さらにそこに小さい怪獣まで。
    早くこの世界の続きが見てみたい。
    あっという間に心掴まれる作品です。
  • 学ランの中までさわって欲しい

    登田好美

    甘いだけじゃないですよ
    2023年2月16日
    BLはファンタジーというのはよく言われていることですが、この作品はファンタジーの世界で完結することなく、多くの問いかけを読み手に与えてくれる、そんな作品です。
    ゲイだとわかった途端に異物として排除しようとする人もいるし、ゲイである新見自身も「自分と澤根は違う」と線を引いてしまっている部分がある。
    差別する側、差別される側、どちらもリベラルではないわけですよね。
    「こっち側」「あっち側」そんな線引きをしない最強の恋人澤根、そして忘れちゃいけないメガネ先輩、この二人こそがあらゆる壁を取っ払って世界の色を変える人たちなのかもしれません。
    「あなたならどうする?」と何度も問いかけられた気がする作品でした。
  • 夢見る星座

    草間さかえ

    沁みる短編集
    2023年2月15日
    短編集でどれもとても短いのですがどれもとても叙情的でなんだか沁みる。
    特に表紙にもなっている上司と部下の話がすごく好き。
    だってもうこの表紙絵からして引き込まれませんか?!
    うつむいて微笑むこの部下と、口開けて空を見ている上司。
    二人の心情がすごく表れててこの絵すごく好きです。
  • 忍べよ!ストーカー

    藤原旭

    なんだこの世界!
    2023年2月14日
    なんだこの世界は。
    まともなのは弟分の蒼太くらいなのでは?!
    抜け忍の紅丸が恋したのはクソ真面目すぎてどこか抜けている獅之介様。
    なにせ忍者なのでストーカースキルがハンパない。
    かいがいしくストーキングする紅丸に笑って笑って、そして不覚にもウルッとさせられる。
    彼らの情緒の乱高下に否応なく引きずり込まれます。
  • 明日こそ絶ッ対、縁をきる!【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    きむらきむ(木村きむ)

    共感は難しい
    2023年2月14日
    無理矢理お金で始まった関係だったはずがいつの間にか特別な感情がって感じなのですが、ちょっと腑に落ちない心情変化というか。
    二人それぞれの心情が描かれてますが、二人分の心情変化を見るとますますなぜ恋に発展したのかわからなくなって。
    かなり重い昔エピソードをただ絆深めるためだけのスパイスのように使われているのもなんだかなぁと。
  • どこにもない国

    草間さかえ

    この先ずっと心に残るであろう作品です
    2023年2月13日
    四組のお話が入っていてどれも時代背景が違うしキャラクターも違うのですが、一貫して流れるのはどこか危うさをはらんだノスタルジー。
    表紙絵の「どこにもない国」は特に静謐な世界に溢れ出る激情が印象的で、そんなに長いお話ではないけれどきっと十年経っても忘れないだろうなと思わせる作品です。
  • 40までにしたい10のこと

    マミタ

    畳み掛けるように押し寄せる共感
    2023年2月12日
    気が付いたら40歳で、一人で過ごすことに慣れきっていて、それなりに平穏で満足していた日々。
    無意識に色々諦めたうえでの平穏な日々だったと気付いた時、髪に手を差し入れられる感触に心が震えた時、雀の世界の色がはっきりと変わった。
    連続する小さな気付きの描写がとても繊細で、共感しすぎて胸が苦しくなるくらいです。
    軽やかさと奥深さが同居する、一場面一場面心に残る作品だと思います。
  • ひとりで夜は越えられない【単行本版】

    松基羊

    余韻が素晴らしい
    2023年2月11日
    男同士であること、元敵国同士であること、何もかもままならない時代です。
    でも人が人に惹かれ離れられなくことはどんな時代でも止められない。
    最初は人の良い一人の進駐軍兵士という顔だったジムが、次第に繊細さも包容力も熱さも表していきどんどん魅力的になっていきます。
    このストーリーの先に続いていく彼らの日々に心馳せずにはいられないような、そんな余韻が残る物語です。
  • 遊びで寝た男が弊社担当でヤバイ【電子限定特典付】

    右脳左脳

    ハイテンションなエロ
    2023年2月8日
    とにかく攻が終始ハイテンション。
    ハイテンションの執着ワンコにちょっとゾワっとして終盤まで異常者説を疑って読んでました。
    そしてエロ多めなのですが、その最中の擬音と言葉が画面埋めつくすほど多い。
    さらにはリバ展開もあるので苦手な人は注意です。
    これは好みが分かれる作品だろうなと思います。
    あんまり心の機微みたいなのは感じないので、エロ重視の人にはいいかも。
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  • 腐ォロー

    葉月つや子

    独特!
    2023年2月7日
    初っ端からあまりにも独特!
    なにしろ「お義母さん」目線のBLから始まるんですから。
    他の方のレビューでわかりました。なるほど、作者の方はレディコミックの先生なんですね。
    めくるめく独特の世界が広がっている一冊。
    短編集なのですが、実は関係者ということがだんだんわかってきて最後まで読むともう一度読み返したくなるくらいクセになります。
  • ワンサイドインルーム

    みつこ

    あらすじの印象覆ります!(最高に)
    2023年2月3日
    よくあるイケメン×陰キャの話(それはそれで好きですが)かと思いきや、これちょっと一味も二味も違いますね。
    この佐伯くん、黙って立ってるだけでそこらじゅうの女子撃ち抜きまくりなのですが、クールなモテ男という型にはめてしまうにはあまりにも中身が普通の男子。
    それは岡くんといる時にこぼれるピュアな一面だけじゃなく、小学校からの友達である村田くんといる時にもみられる中学生男子のような表情に表れています。
    岡くんに負けず劣らずある意味うぶなんですよ、このイケメン。
    周囲が決めたクールモテ男というのは彼のほんの一部。
    自分でも知らなかったいろんな顔にジタバタしたりイジイジしたり。
    恋に落ちて未知の自分を見つける佐伯が人間臭くてすごく良い。
    あらすじ読んで勝手に「遊び人が純情男子にほだされて溺愛する系かな」と想像してましたが、違います、これはすごく不器用で純粋な初恋物語でした。
  • また明日会えるよ【電子限定描き下ろし付き】

    奏島ゆこ

    恋っていいなあ
    2023年1月25日
    すごく誠実な二人がすごく誠実に一歩一歩距離を縮めていく姿に「あぁ良いなぁ。恋っていいなぁ」と身悶えしそうになります。
    「これこそが運命の出会い」「今までとは違うこれが本当の愛」「こんな気持ち初めてだ!」というような恋愛初期の勢いのある思考って、今まで愛した相手と過去の自分自身を否定することじゃないかと思います。
    でもこの二人はそんな思考には決して突っ走らず、過去の恋を貶めるようなことは決して言わず、過去の恋のことも「あの恋する気持ちは嘘じゃなかった」と胸を張って言える二人。
    それまでの人生があってこその今のこの姿。
    全て含めて敬意を持って今目の前にいるこの相手を愛しく思っている。
    そんな二人の姿に恋の良さをしみじみ噛みしめています。
  • home

    中村明日美子

    彼らの日々は続いてる
    2023年1月25日
    あの高校生だった二人がついにここまで来たことになんかもう胸がいっぱいで。
    光と利人の揺るぎなく連綿と続いていく日々、ハラセンとソラノの切り開いて積み重ねていく日々。
    彼らの日々がそれぞれ続いていることがとても嬉しい。
    言葉少ない絵から読み手に向かって柔らかくて暖かい風が吹いてくるよう。
    読後に多幸感に包まれます。
  • バニラ・ショコラ・シガレット【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】

    熊猫

    椿くんと一緒に解き放たれる感覚
    2023年1月21日
    自分が「普通」と決め込んでだことが、それは思い込みなんだと一つ気付くたびに椿くんの心の窓が一つずつ開いていく。
    全部開け放して四方を見渡せるようになった時の椿くんの開放感に読者も寄り添える、そんな作品です。
    あー、それにしてもあのキスは良かったなー。
    めちゃくちゃ心にきゅっと来るキスでした。
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  • ビター・シガー【電子限定描き下ろし付き】【コミックス版】

    熊猫

    明るく本当の自由を教えられる作品
    2023年1月21日
    バニラの前日譚ですがどっちから読んでも大丈夫。
    バニラにも共通して確固としてあるのが、好きという気持ちは自由という信念。
    人を好きになることだとか、好きな服、好きな事、どれも他人が「間違ってる」とか「おかしいよそれ」と言うものではないということ。
    どちらの作品もキャラクターは可愛いし、ファッションはおしゃれだし、どの人の喋る言葉も優しい。
    この明るくフワッとした雰囲気で、底には信念が決して揺るがずにあるというこの作品、これとんでもない名作なんじゃなかろうかと静かに余韻に浸ってます。
  • 若き猛虎くんの悩み

    熊猫

    三つの攻防戦
    2023年1月18日
    ぶれない男、猛虎くん。
    ほんっっっと、いい男です。
    対して塩田くんはちょっとややこしいかわいい男。
    塩田くんのややこしく絡まった気持ちを猛虎くんが駆け引きも後退もせず前進あるのみで解きほぐしていきます。
    モブも含めて良いキャラ揃いでほんと面白い。
    二話目の「5年目の浮気」はシングルファーザーの英一の元に五年前自分を捨てた男が悪びれもせず帰ってくるお話。
    五年も放っておかれたらいくらなんでも許せないでしょというのは冷静な第三者の意見であって。
    当人はそんな冷静な判断はできなくてつい絆されそうになるのも当然だろうとも思う。
    納得できなくてもとても共感できる、そんなちょっと苦い気持ちになります。
    最後のお話が「BranchNote」
    バンド内のお話で、かなり怖いベーシストウメさんと最年少のボーカリストシロちゃんの攻防戦。
    メンバーなのにいまいち何考えてるか読めないウメさんに翻弄されるシロちゃんが可愛くって可愛くって。
    このバンドめっちゃライブ見てみたいわー。
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  • アドルフ先生と磯山くん【電子限定描き下ろし付き】

    熊猫

    わちゃわちゃ可愛い
    2023年1月17日
    先生と生徒なのに、なぜか許せる。
    時と場所選んでないのに、なぜか許せる。
    アドルフ先生のキャラが独特だからですかね。
    どちらもが「好き好き好き好き」と初恋のようにキュンキュンしてますし。
    恋するアドルフ先生は大人だけど大人じゃないし、磯山くんは可愛いさ爆発してるし。
    ついつい「ま、いいか」と倫理観を脇に置いときたくなります。
    けどアドルフ先生、卒業まで待ったとしても、そこまでしたら待ってないのと同じですからね!
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  • 半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

    有馬嵐

    表紙の意味がガツンときた
    2023年1月16日
    なんてこった。寝る前に読んでしまった。
    明日絶対目腫れる。
    白木の育った環境があまりにも辛くて。
    それはもうどこにも救いがない環境で。
    そんな白木とは対照的な環境で育ったのが黒川。
    家族を愛し、家族に愛され、笑いたければ笑い、泣きたければ泣く。
    白木にとって黒川は初めて差したキラキラとした光。
    そしてその光の残像は生きるためのよすが。
    読み終わった時、表紙の絵とタイトルの意味がとても重いことに気付きました。
    目が腫れます。
    寝る前には読まない方がいいですよ。
  • 蝶よ花よ、君よ

    熊猫

    耐える大人、がんばれ大人
    2023年1月15日
    男子高校生馨くんは匂いに敏感で満員電車が地獄。
    そんな馨くんを毎朝守る神崎さんは落ち着いた大人の男性。
    と思いきや、心の中は至近距離の美少年に悶絶するゲイリーマン。
    見上げてくる無垢な潤んだ瞳、苦しげな赤い頬、美少年の至近距離の破壊力ときたらもう、大人の倫理観をグラグラと揺さぶってきます。
    「高校生に手を出してはいけない」と繰り返し繰り返し自分に言い聞かせる神崎さん、えらい!
    キュルルンとした美少年と、耐える大人。
    その心の内での葛藤の対比が面白い!
    そんなに長くないお話なのですが、キュンとくるし萌えるしエロいし、はぁ、大満足です。
  • うちの上司が痴漢にあいまして【電子限定描き下ろし付き】

    熊猫

    味の違う三話。全部好き。
    2023年1月15日
    タイトルと表紙絵から「これはかなりマニアックなやつなのでは」と想像して不安でしたが、大丈夫!すごく良いです。
    一組目はイケメン部下とおじさんだけど可愛い部長のカップル。
    部下がかなり変態で、たじたじとなるけどモジモジとなるおじさんが可愛い。
    そう、なぜかこのおじさん可愛いんです。
    おじさん受に不安抱いてたけど読むほどにこのおじさんが乙女に見えてくる不思議。
    二話目は同じ美大の卒業生同士のカップル。
    もう五年も付き合ってるから二人の間に流れる空気も落ち着いてきていて。
    ただ少しばかり噛み合わないことは時にはあるし、年月が長くなれば周りの状況と共に心境も変わってくる。
    恋愛初期とはまた違う感情にすごく共感します。
    三話目は掴みどころがない年下青年とと離婚したばかりの先生のカップル。
    この年下くんがひたすらぐいぐい強引に来るタイプかと思いきや、厄介にこじらせてる先生を丸ごと包みこんでくれるような子で。
    三話共全然テイストが違って、三話共もっともっと見ていたくなる。
    特に二話目のカメラマンとグラフィックデザイナーのお話はすごく静かで温かくて、この二人の春夏秋冬をもっともっと見守りたいなと思わせます。
  • MILK TEA

    熊猫

    恋する表情が最高
    2023年1月15日
    大人の余裕に振り回される保が可愛いんです。
    成幸が揶揄いたくなるのもわかるわかる!
    すぐかーっと赤くなっちゃって。
    一生懸命突っかかってきて。
    可愛いなぁもう。
    でも大人だって幾つになっても恋をしたら余裕なんて無くしてしまうもの。
    それでも余裕なふりをしてしまうもの。
    歳の差がある二人の恋、二人の表情が最高に良いです
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  • 熱砂の囚人【電子特別版】

    早瀬響子/すがはら竜

    定型を楽しめる人向けかな
    2023年1月12日
    俺様攻と健気受。そしてアラブ。
    たぶんこの作家さんの作品何冊か読んだ人はわかると思うのですが、「botかな、これ」ってくらいシチュエーションもセリフも登場人物の思考も全部同じなんですよね。
    最初こんなで、次第にこうなって、突然閃いて、決め台詞はこう、って。
    「暴れん坊将軍」とか「水戸黄門」みたいな感じでその頑ななまでの定型を割と楽しめるならハマります。
    新鮮さとか意外性を求める人は途中で飽きてしまうだろうなと思います。
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  • 復讐王と熱愛の迷宮

    早瀬響子/天野瑰

    痛い描写ありです
    2023年1月12日
    俺様攻、健気受。
    この作家さんの定型。
    そのヨーロッパ版ですね。
    表紙の絵と本文のビジュアルはかなり違っていますが、挿絵は無いのでなんなら表紙絵は忘れて読んだ方がいいです。
    かなり痛めつける、しかも複数での表現があるので苦手な人もいるかも。
    前国王の仕打ちはいくら改心しても受け入れ難い行為なんですがねぇ。
    ちょっと都合良すぎるかな。
    いいね
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  • 初恋には敵わない!【電子限定描き下ろし漫画付き】

    依子

    高校生CP可愛い
    2023年1月11日
    元同級生のリーマンカップルの表題作、そして男子高校生カップルのお話。
    どちらも初恋。
    どちらも「ハジメテ」。
    表題作の方は「そんなバカな」が終始浮かんでしまい、また攻のキャラがぶりっ子おじさんのように見えてあまり入り込めませんでした。
    2話目も「そんなバカな」ではありつつも二人の可愛さがそれを上回ってくるのでこっちの方が好き。
    こっちはもっと続きが見たい。
    可愛いを全面に出すのってやっぱ高校生くらいまでじゃないと痛いなと2話を比較して感じました。
  • ずるくてかわいい

    三木原針

    さらっと系
    2023年1月2日
    バイトくんと正社員のお話、同級生同士のお話の二話入っています。
    表題作の「ずるくてかわいい」はなんというか非常にサラッとしていてあまりにも薄味で記憶に残らないような。
    非常にあっさりくっついて非常にさらっと時が流れていく感じなのでパラパラっと読める感じ。
    二話目もわりとさらっと系ではありますが、同級生同士の長年の友人関係がじわじわと形を変えていく感じが心理戦のよう。
    こっちの方が好きですね。
    まあどちらにしても、物足りないかな。
  • うらおもての恋煩い 【電子限定特典付き】

    松基羊

    ちょっと困惑展開
    2022年12月28日
    読み終わって感じたのは「困惑」でした。
    シリアス展開をぶった切るかのようにちょいちょい挟まれるギャグテイスト。
    深いんだか浅いんだかキャラが不安定な上になんとなくフェイドアウトする悪役。
    旭の家族関係の描写も唐突な展開と結末で呆気に取られる。
    なんか色んな方向にストーリー広がりすぎちゃったかなと困惑です。
  • SUPER NATURAL

    絵津鼓

    喜びも苦悩も、乗り越えていけ
    2022年12月24日
    誰かを好きになる時、「男だから好き」とか「女だから好き」とかまず相手の性別ををカテゴライズしてそこから選択するように好きになるのも人間の本能だと思う。
    でも二人のように「大地だから好き」「暢だから好き」というようにまるっと大きく人間枠から誰か一人を特別愛しく思うのも本能的な恋なのだと思う。
    「そんな恋はおかしい」とか「こっちの方が本物の愛だ」とか、人が人を好きになることに優劣をつけることなんてできない。
    身悶えするほど幸せな気分になったり、何もかもが不安になったり、自分じゃない自分を見つけたり。
    人を愛するってことは幸せで、同時にしんどくて、でもだからといって「やめたやめた」とはなれないもの。
    恋の喜びに染まる二人、そして恋の苦悩にもがく二人。
    学生時代、そして社会人になった二人の変化していく日常や関係をぜひ二巻通して読んでほしいです。
  • 初恋、カタルシス。

    鳩川ぬこ

    考えさせられる作品
    2022年12月17日
    ノンセクシャルの一騎くん。
    唐木田さんのことは好きだけれど、性的行為は受け付けられない。
    好きだけど、それは別。
    それなしで、一緒にいたい。
    でも相手に我慢を強いるのも苦しい。
    「本当に好きな人ができたからそういうこともできるようになっちゃった」などとという都合のいい展開をしないのがすごい作品です。
    一騎くんの苦悩はきっとこれからもずっと消えはしないのでしょうが、唐木田さんの過度な我慢をしないスタンスが一騎くんの心を軽くしてくれそう。
    二人にとっての心地良い着地点が見つかるといいな。
  • ラストフライデイ

    絵津鼓

    可愛いとヒリヒリが混じり合う
    2022年12月13日
    めちゃくちゃ癒されますね。
    なんですかこの可愛さ。
    可愛いんだけど二人とも人に言えない想いに苦しんでいて。
    そのヒリヒリした空気とわちゃわちゃ可愛い空気が入り混じって読み手を包み込む感じ。
    絵の中から風が吹き上げてくるようです。
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  • 恋してほしい

    夏水りつ

    まこちゃん先生を愛でる
    2022年12月6日
    ホストの怜と医者の真。
    生活も性格も全く違うけど互いを特別に思うことは共通している幼馴染。
    全く世間ずれしていない生真面目な真がとにかく可愛い。
    恋愛をしたこともない真なので突っ走る方向が怜から見れば全く予想外。
    長い付き合いなのにあまりにも性格が違いすぎて相手が何を思っているのか互いによくわかっていないんですよね。
    最初から最後まで可愛いまこちゃん先生、もっと見てみたいなぁ。
    いいね
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  • ワンルーム、ループルーズ【シーモア限定版】

    環山

    静かに胸に来る物語
    2022年12月6日
    「あれが欲しい」「こうしたい」「これは嫌」が言えないで今まで生きてきた高校教師の涼太。
    面倒を押し付けられることも軽く扱われることも独りぼっちにさえも慣れてしまって、思うところはあるものの淡々とそれらをやり過ごす毎日。
    それが根無草のようなヒロトと暮らすことで初めて知る感情がどんどん生まれてきて。
    優しくて甘やかしてくれるけど掴みどころがなく肝心の本心が見えない、というか心が無いかのようなヒロト。
    「欲しい」が言えない性格だからどんどん自分の内に籠っていく涼太が切ない。
    ヒロトの存在が涼太の心に開放をもたらしたのなら、涼太の存在はヒロトの心に救済をもたらしたのでしょうね。
    静かな物語ですが、その静かさの中に孤独や焦りがずっと流れていてとても胸に来る物語でした。
  • 我慢なんておよしなさい

    くれの又秋

    誠実に、真剣に
    2022年12月5日
    社会人と高校生の歳の差カップル。
    32歳が男子高校生相手にドキドキソワソワしている様が誠実。
    そりゃなにしろ大人ですしそれなりに女性との経験値もありますから、純粋子羊が気付かないうちにさり気なく距離は詰めて行くんですけどね。
    「これくらい詰めても良いかな」「もうちょっと詰めても大丈夫かな」とそれはもうジリジリと。
    それでも想いが重なっても卒業まで我慢するって誠実!
    良いですね。一本筋の通ったいい男です。
    真面目な二人が向き合って近付いて共に進んで行く、最高に晴れ晴れとした気持ちになれる作品です。
  • 初恋が牙をむく

    英数字

    痛みに向き合う二人
    2022年12月2日
    忘れられない恋。ほんのひとときの初恋。
    ずっと引きずっていた二人が再会したのは社会人になってから。
    あの頃は世間の目も、そして自分自身のことも怖くて仕方なくて、好きな人から逃げてしまった家ちゃん。
    仕方ないですよね。
    まだお互い子供だった二人は気持ちに向き合うことも、それを言葉にすることにも慣れていなかった。
    大人になりようやく向かい合いぎこちなく歩み始める二人に昔の二人の姿が重なり微笑ましいです。
  • ちょっと待とうよ、春虎くん

    あめきり

    二組のカップルに元気もらえます
    2022年12月2日
    ゲイバレして以来、マスクの下に本当の気持ちを隠して自らイジられキャラに徹しているスイ先輩。
    寮の同室になったのは純粋故に時々違う方向へ突っ走る後輩。
    卒業まで周りとうまくやっていくために数えきれないほどの傷がいっぱい心にできているスイが健気でいじらしくて。
    でもそんなスイの心の悲鳴をちゃんと聞きつける春虎が本当に真っ直ぐでいい奴。
    二人一緒ならいつかもっと自由に堂々と生きられる日が来るに違いないと思わせるカップルです。
    そしてもう一組が高校生と社会人の二人。
    この二人、好きだなぁ。
    社会人とおるさんがなかなかのダメ大人。
    こっちのお話も年下くん、がんばってます。
    すごく読んでて幸せと元気がもらえるこの二組のカップルに心からはげまる水産。
  • あさってのジジョウ

    京山あつき

    「沸々」と「淡々」の二重奏
    2022年11月30日
    京山あつき先生の作品には独特のリズムと間がありますね。
    この作品も沸々と気持ちが湧き上がっていく様が淡々と描かれています。
    「沸々」と「淡々」、この真逆のリズムが二重で押し寄せてくるからすごく引き込まれて心掻き乱されるのです。
    ものすごく冴えない境遇にある二人のものすごく不器用な恋。
    読後もゆるゆると心に残り続けます。
  • やましい恋のはじめかた【シーモア限定特典付き】【コミックス版】

    小東さと

    ストーリーはアウト
    2022年11月30日
    相手が意識がない時に合意なく性行為をする?!
    気持ち悪すぎです。
    完全に犯罪なのに何この展開。
    信頼していた相手からの性犯罪→受が相手を意識→流されるまま最後までH→Hにハマる→いつの間にか恋愛に発展→夜行バス内での行為
    気持ち悪いの極みです。何も刺さらない。
    二人のキャラもなんだか定まってないし。
    エロの描写は濃いので、それさえあればそれでいいという人にはいいかもしれません。
  • その火はきえない【ペーパー付】

    柚月りんご

    静かに沁みる物語
    2022年11月29日
    「自分はそうじゃない。自分は普通に生きていく」そう自身に言い聞かせてきた秋。
    自身をごまかし続けてきたせいで人を傷つけ、人を傷つけたことで自身も傷つきがんじがらめになったいた。
    そんな時出会ったのが平然とゲイであることを口にし悠然と生きる瑛二。
    けれど秋からは悠然と見える瑛二も決して全てが最初から平気だったわけではなく。
    静かに二人の心が引き寄せられ、互いの弱っている部分傷んでいる部分にそっと手を翳して癒しているような二人の姿がカウントダウンされていくタバコの数とともに繊細に描かれていて沁みます。
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  • アダムの肋骨

    みちのくアタミ

    多重人格と流され受
    2022年11月27日
    多重人格のストーリーがこんなにきちんと収まるところに収まったというのはすごいです。
    しかもR18じゃなくていいんですかってくらいのエロがすごい。
    ただ、人格が多すぎて描写しきれていない人格(特に2と3)があったり、ゲイではなかったであろう悠真が流されるように自然にHに夢中になっているのが気になったり、そして何より「これ邪魔だなぁ」と感じたのがあの従兄の精神科医とその彼氏。
    あのカップルはやたらと突然流れをぶった切るようにHしながら現れるので作品自体を軽く雑多な印象にしてしまってます。
    あのカップルははっきり言って無い方がよかった。
  • 兎の森

    苑生

    読むほどにヒリヒリが強まる
    2022年11月27日
    幼馴染の二人。
    両親・妹に囲まれ屈託なく育った志井。
    男に依存する母親の元で自分勝手な愛情を気まぐれにかけられて育った環。
    環のいる所があまりにも暗くて深い沼で到底自分の力では抜け出せない場所で。
    そしてそこから唯一環を引っ張り上げることができるのは、真っ直ぐでちょっとバカで環に一途な志井だけ。
    猪突猛進だけど心から環を大事に思う志井が立ちすくむ環の手をどう引っ張っていくのか、彼らは明るい場所に笑って立てるのか、続きがとても気になります。
  • 犬も歩けば恋がはじまる

    博士

    なんだこれ!!
    2022年11月22日
    「ストレス溜まるとポメラニアンになる受?!
    え?なにその設定絶対無理」と思ってました。
    読むまでは。
    が!なんだこれ!
    キュンもクスッもホロリもエロもエロもエロも全部入っているじゃないですか!
    ポメラニアンなのに!
    これはびっくりさせられる一冊。
  • グッドモーニング

    夏水りつ

    リーマン二組、どっちも可愛い
    2022年11月20日
    なんでこんな評価低いんでしょう?
    良いですよ、これ。
    「アーモンドを七粒」が好きならきっとこっちも良いと思います。
    取引先の担当がやけに気になりだしたリーマンの恋。
    そして意地っぱりどうし、同期の恋。
    2組の恋のお話です。
    どちらも共通しているのは受の健気さ、そして攻が恋に関してちょっとバカ。
    うん、いい組み合わせです、どちらのカップルも。
    特に2組目のメロンパンのカップル好き。
    関係が対等で可愛い。
    評価、もうちょっと星多くてもいいんじゃない?と私は思います。
  • 別れてやらない!

    さん太ろ

    ちょろい、ちょろすぎる
    2022年11月17日
    気付いてないのは秋良だけ。
    読者も周りもみんな渡里の気持ち気付いてるのに。
    ピュアで可愛い秋良がちょろいです。
    激ちょろです。
    これだけだとただただ押されて絆されただけって気がするなと思ってしまうくらい。
    「ぜったい、後悔させませんから」の細やかな心の動きがすごく好きで期待していたのですが、こっちはちょっと軽めかな。
  • 被写界深度

    苑生

    この間、すごく好き!
    2022年11月16日
    高校時代、そして三年のブランクを経ての再会。
    ともすれば重くなってしまいそうなのに、絶妙のタイミングで軽く空気抜きが入るのがすごい。
    BLのありがち展開ありがちセリフをひょいひょい回避していく様が心地良いし、彼らに体温を感じます。
  • 行きたい場所 【被写界深度 応募者限定小冊子2018】

    苑生

    ニヤける
    2022年11月16日
    相変わらずの早川くん。
    そして飄々とした紺ちゃんから滲み出る愛情がたまりません。
    まだ気持ちが通い合わない頃を胸締め付けられながら見守ってきた読者への最高のご褒美ですね。
  • ごめんしたって許さない

    博士

    可愛いのにゾワッとする
    2022年11月13日
    二人とも可愛いし、随所にクスッと笑えるとこあるし、ある意味ピュア。
    なのになんでしょう、ものすごくゾワゾワする。
    健太郎が、やばい。
    純朴なのに、根本が徹底的にやばい。
    こんな明るいヤバ系受、初めて見ました。
  • ホワイトライアー

    芹澤知

    一話から満足!
    2022年11月8日
    まだまだ始まったばかりですがもう色々満足。
    第一話から、いいですねぇ。
    溺愛執着系のちょっと仄暗い気配がするような・・・。
    「ただの甘々じゃなくちょっと暗いのもっとください」と願いつつ、続き楽しみにしてます。
  • 雪の妖精

    芹澤知

    きれいすぎて物足りない
    2022年11月7日
    絵もきれいだし、ほっこりとしたお話だし、良いんだけど、あんまり深みがないっていうか。
    キラキラ王子様とピュアなお姫様の御伽話というか。
    ゲイの自認もなかった成人二人にしては何の引っかかりもない小学生向け少女漫画のような恋の落ち方だなぁと、ピュアじゃない私としては思ってしまいました。
  • ネガティブ君とポジティブ君

    秀良子

    めっちゃ可愛い
    2022年10月27日
    男子高校生のネガティブくんとポジティブくんはカップル。
    ネガティブ純ちゃんのことが大好きなポジティブ藤原くん。
    だいぶバカだけどめっちゃ可愛い。
    なんなのこの子、幼稚園児なの?!
    巨乳のエロ本ベッドの下に置いてるけど、でも天使なの?!
    なんかちょっと家庭的にあるのかなぁという気配はありますが、だからこそもう絶対離れられなくなったこの可愛い二人のこと、女子高生と一緒にキャッキャ想像してみましょう。
  • 学園天国 それは恋です小泉くん

    秀良子

    想像以上のクズ
    2022年10月27日
    見た目天使の小泉くんがクズすぎて最高。
    キュルルルンとした瞳でやることがえげつない。
    「柏原くん逃げて」とは思うものの、小泉くんにロックオンされたら逃げようがない。
    恋を知らないクズ受の暴走に次ぐ暴走をモブ女・中森さんと覗き見する気分。
    リバが苦手な人は「柏原くんの受難」には進まずにこっち1冊だけで楽しむのも良いかも。
  • 金持ち君と貧乏君

    秀良子

    これは切ない。これは泣く。
    2022年10月24日
    なんかもう泣けて泣けて。
    想いを伝えられなかった時代の不器用さと、想いを伝えられる時代の不器用さ。
    純粋な二つの時代の恋が胸を締め付けます。
    まさかこの感じのキャラにここまで泣かされようとは。
  • リンゴに蜂蜜

    秀良子

    静かに痛みに向き合う
    2022年10月21日
    永年の色々な仕打ちで培われた夏樹さんの人生への諦念。
    長い前髪に隠された横顔や指先の微かな動きから悲しい溜息が聞こえてくるよう。
    これは「彼のバラ色の人生」とぜひセットで読んでほしい。
    コマノのブレないチャラさと強さに夏樹さんだけじゃなく読んでいるこちらも救われます。
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  • 彼のバラ色の人生

    秀良子

    バラ色の人生になりますように
    2022年10月21日
    幸せな状態に「自分なんか」がいることが怖い夏樹さん。
    好きだと言われれば言われるほど怖くなる夏樹さん。
    ここに至るまでの夏樹さんの歳月を思うと、本当に「オトコオンナ」なんて言い方この世から消滅してしまえと強く思います。
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  • グレイゾーン

    朝御飯丸

    解釈は読み手それぞれに
    2022年10月20日
    何を考えているのかわからなくて創一がちょっと怖いと思っていたら、最後まで読むと晶のほうが私は数倍怖い。
    明るく人当たりが良い分、晶の思考や行動が私は怖い。
    言葉少なく堕ちていく二人の物語なのか、言葉は少なくても救われていく二人の物語なのか、読み手に解釈を委ねるような二人の後ろ姿です。
  • だって、美味しいのが悪い。

    タカナシモリミチ

    不思議な世界、クセになる
    2022年10月19日
    どれもいわゆるBLとはちょっと違う。
    体温をあまり感じない浮世離れしたような、不思議なキャラクターばかり。
    フワッと軽やかでおしゃれ。でもどことなくひんやりした凄みがあって。
    クセになるスパイシーなストーリーばかりで、「このあとどうなるんだろう」と気になるのですが、それを最後に描き下ろしで一話につき1ページずつちょっと甘めの空気を見せて貰えるのが最高です。
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