火の鳥
」のレビュー

火の鳥

手塚治虫

自分にとってのbibleです

2024年6月8日
子どもの頃に出会った火の鳥。
どの巻もそれぞれ面白くて、ものすごくのめり込んでいました。没入感が凄すぎて、読み終わると何とも言い難い虚無感に包まれる、そんな作品です。

どの巻にも火の鳥が何かしらの形で関わってきて、且つ輪廻転生などの仏教観が散りばめられていますが、説教的な感じはなく、物語として十分楽しめます。

自分は仏教徒でもないし輪廻転生を信じているわけでもありませんが、それでも自分の死生観に少なからず影響を与えた作品です。

生とは、死とは、命とは、世界とは、ヒトとは、何なのか。
直接的にこれらを問うてるわけではありませんが、登場人物を通して色々なことを考えさせられる壮大で細やかな物語です。
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