このレビューはネタバレを含みます▼
真相以降はやや失速に加えて間延びしたシーンが増えたので11巻でまとめられたかも、とは思いつつも面白かったです。
だだ、ラスト付近で主人公が歳の離れた若い女の子にオギャってる感じは素直に気持ち悪さがありました。それまでの純愛や男女の心理戦、1人の人間として向き合ってきたものはなんだったのか。あの瞬間、それまでの熱量が冷めてしまいました。二度目のプロポーズも対比だろうけど、腑に落ちなかった。
それ以外は満点ですが、ラスト面会の主人公の言動、それを少女とも女とも呼べる年齢の女性に求めてきたことにゾッとして最後まで笑って祝福するのは無理でした。マチルダと重ねて自己陶酔に浸る元カレたちも無理だった。
結局のところ、途中描写も含めて少女に性欲を覚える男たちを正当化してる作品のように思えました。
【追加】
読了済の成人男性に聞くと「女性が気持ち悪いとおもうあの部分こそ男性の本質、最後にそれを曝け出し、受け入れてもらうことに自分は共感を覚えた」と言ってたので、単純に読者対象の性別が違うだけでした。
男性の望む女性像(未成年)に不快を覚える方は気をつけて下さい。