君の夜に触れる【単行本版】
」のレビュー

君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

うみへびとイルカ

ネタバレ
2024年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※素敵すぎて読み終わって間もなく書き殴っているので、もし読んでくださる方がいたら読みにくい文章で申し訳ないです。

「君の夜に触れる」というタイトルを見た時、勝手に千夏さんが佳澄さんに向けた言葉(感情?)だと思っていたのですが、ある日突然世界がずっと夜になってしまった佳澄さんと、5年前の夜の兄の死を引き摺り続けている千夏さんが互いに出会うことで恐れや不安、トラウマなどマイナスなものだった“夜”を和らげていったことを表しているのだな、と。
あまり言葉は良くないかもしれませんが、とても美しい共依存だと思いました。
うみへびが千夏さん、イルカが佳澄さんと決めるのではなく、うみへびが佳澄さん、イルカが千夏さんとしても読み込めると感じたので、またすぐに読み返さないと…( ᐪ ᐪ )
それともう一つ勘違いしていたことがあって、試し読みの段階では聡さんも他の家族と同じように佳澄さんの存在を疎んでいるのかと思ってしまっていたのですが、全くの誤解でした…お互いに大切に思い合っているんだね…尊いね…;;
3人とも、絶対に幸せになろうね…;;


p.s 174ページ、エッჯ過ぎて意識を失いそうでした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!