そう展開するのか、という独自性を感じる話





2024年6月11日
3作品収録。表題作「灰色の御花」94頁ぶ~け1978年10月号11月号、「夢追い人と桜の木」60頁りぼんデラックス1977年春号(4月)、「雪のひとひらに」31頁りぼん1976年2月号。表題作は戦争が人々にもたらしたものを戦後数年経ってもなかなか収まらない混乱期という時点で、サスペンス含みで。次の作品は「夢」と「桜」とを軸に、人の心の動きを描く。最後の作品は主人公の思惑はどうなっていくのか、というところを。
「夢追い人と桜の木」の展開力は魅力的だった。フィクション特有の偶然も綺麗に織り込まれた。
「雪ひとひらに」は、多少ドラマを強く意識し過ぎた感はある。
どれも水樹先生の、言葉に対する細かくて芯を当てようとするような感覚が存在感を放つ。
それにしても、かつて愛した女性を長く忘れられない男性が、水樹先生作品にはホントに多いと思う。これはもう先生の思う理想の愛の在り方なのではと思っている。
「夢追い人と桜の木」の展開力は魅力的だった。フィクション特有の偶然も綺麗に織り込まれた。
「雪ひとひらに」は、多少ドラマを強く意識し過ぎた感はある。
どれも水樹先生の、言葉に対する細かくて芯を当てようとするような感覚が存在感を放つ。
それにしても、かつて愛した女性を長く忘れられない男性が、水樹先生作品にはホントに多いと思う。これはもう先生の思う理想の愛の在り方なのではと思っている。

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romance2 さん
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アヲアラシ さん
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