悪党の回帰
」のレビュー

悪党の回帰

愁堂れな/奈良千春

概ね面白かった

ネタバレ
2024年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ グイグイと物語を読ませる文章力と面白い設定で、あっという間に読み終わりました。
シリーズものの2作目だとの事ですが、これだけでも読めます。
悪党のボスが騎士団を率いる皇子に追い詰められて、殺されてから3年前に回帰する所から始まります。
オークション会場で見つけた性奴隷が、自分を追い詰めた皇子だと気がついて、落札して保護するんですが、まずこの悪党は全然悪党じゃないです。
なんなら不運な子供を保護したり、金品を奪うのも悪い奴らだけです。
この保護した皇子が、後々大きく育って攻になるんですが、なかなか大きくならないので、1冊では終わらないのかと思ってたら、終盤一気に収束していったのが残念でした。
個人的には前後編にして、もう少し丁寧に話が展開していけば、名作になった予感がしました。
攻が大きく育ってからのパートも長く欲しかった。
もしかしたら、もうちょっと長かったのを短くまとめたのかもしれないとも思いました。
何にせよ、大人で仕事ができる年上の美麗なおじさん受が好きな方は好きだと思います。
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