彼をさがして
」のレビュー

彼をさがして

風見香帆/高宮東

どちらも自分に変わりない

ネタバレ
2024年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 記憶喪失ものはいくつか読みましたが、記憶を取り戻した時に、一度失ってから取り戻すまでの間の記憶が抜けるという、ある意味二重の記憶喪失を経験した攻め。初めは受け視点で、後半は攻め視点。以前の攻めに戻ってと願う受け。でも攻めから見れば、下僕の姿も暴君の姿も自分自身に変わりない。受けも、ひどい扱いをされながらもようやく自分の気持ちに気づく。どちらも人として成長し、お互いを受け入れるまでのお話。10年以上前の作品ですが、今読んでも色褪せず新鮮でした!
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