花嫁に逃げられた王子
」のレビュー

花嫁に逃げられた王子

小針ゆき子/れの子

丸く収まった

ネタバレ
2024年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ もともと幼馴染の初恋同士。けれど、王太子の立場上、政略結婚をすることになったヒーロー。ところが数年ぶりに戦場から帰ってきたヒーローは、美青年から筋肉隆々のクマのような見た目になっており、婚約者は挙式の当日に姿を消します。今さら中止は出来ず、どうにか代役の花嫁を立てようとしますが、そこにお鉢が回ってきたのは書記官として代役の手配をしていたヒロイン。ヒーローがヒロインを指名したのです。しかも諸々の手続きをその場で行い、代役ではなく正式な妻として。お互いに初恋相手で収まるところに収まったと言った感じでめでたしめでたし。ラブラブなストーリーが始まるのかと思ったら、このドタバタ劇の裏側が描かれていて意外でした。ヒーローの両親のストーリー、婚約者が姿を消した真相、宰相の思惑、婚約者の家族のストーリー、王位継承の争いなど、短めなページ数の割には盛り沢山で読み応えがありました。途中、誰が主人公か分からなくなるくらいで(笑)、もうちょっとページを増やして二人のラブストーリーも入れて欲しかったかなぁ😍
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