このレビューはネタバレを含みます▼
序盤のヒロインの賢さ、強さと内面の可愛らしさが好きで3作目まで読み進めました。
所々文章の読みづらさはあります。それでもヒロインの設定が面白くて続編にも期待していたのですが…話が進むごとに彼女が一方的に酷い目に遭うばかりでしんどくなりました。
夫は確かに溺愛しているのでしょうが、妻に困難が降りかかる度にあの程度の対応では並の女性が相手であればとっくに死に別れているか離別していると思います。
ヒロイン自身は一般人に過ぎない筈ですが、何故軍の事情に巻き込まれてあれほど酷い扱いを受けるのかが謎です。一上官の性格の問題というだけで冤罪を捏造し処刑できるなら軍組織として破綻してますし、彼女ありきの悪手でしか解決できないならそれほど優秀でもない。
上官のモヴリスが「悪魔」たる納得の理由でもあればまだ良かったのですが…(皇帝が更に上を行くサイコパスだとか、実はア◯ルドを溺愛してるとか)
ゲイルやジン、叔父のサミュズ等その気になればモヴリスに対抗できそうな登場人物もいるのに、モヴリスの策謀に振り回される話の繰り返しで残念です。
3作目のミュオン姫が純粋にヒロインを思ってくれる人だったので少し救われましたが、巻が進むほど更にヒロインが不憫になりそうなのでここまででリタイアします。
個人的には1作目までで良かったかなと思います。