ミドルエイジはやさしく愛したい
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ミドルエイジはやさしく愛したい

町屋はとこ

モノローグが多用なのに良かった

2024年6月28日
45歳の元調理師と元添乗員。
2024年の現在はもうパンデミックは過去のものになりつつありますが、主人公達のように人生振り回されてしまった人も多くいたんだろうなと思います。
恋人と長続きしない理由はわかっているけれど、どうすることもできなくて恋する事を諦めていた駈。
恋人との親密さはどこか面倒に感じ、いつも一定の距離を置いてしまう井田。
偶然出会ったおっさん2人ですが、枯れずに恋をし不器用だけれどもお互いを尊重しあって結ばれていました。
45歳でバイト生活、不安しかないだろう現実には意外と触れられず、2人の気持ちに焦点が当てられていました。
モノローグでのセリフ説明が多いのはあまり好きではないのですが、この作品は自問自答するそのセリフがとても良かったので気になりませんでした。
中年の感傷は中年にならないと分かりづらいかもしれないので、みんなにお勧めするのは悩むところですが、キレイな裸体を見られる素敵な作品であるのは間違いないです。
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