放課後ブルーモーメント
」のレビュー

放課後ブルーモーメント

旗谷澄生

泣ける青春。登場人物が好きになる。

ネタバレ
2024年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまらない、最高!名作です。
初めは夏のキラキラシュワシュワした青春と、鈴ちゃんの優しさや真面目さが素敵で、更に清澄くんの溢れ出すきゅんきゅんの言動に眩しい〜楽しい〜となりました。うん、補習組5人、最高です。
そこから夏休みが明ける寂しさと、5人の関係が変わってしまうのかという不安と共に、次第に見えてくる清澄の抱えた思いや葛藤に涙。本当に、途中、苦しくて救われて欲しくて涙。「大丈夫」って言われると何も言えないし、踏み込めないよね…鈴ちゃんや虎太郎くんに共感。
みんなの優しさが心に染みる。作中でも出てきた虎太朗くんの「頼りにされたら嬉しい」、充くんの敢えて何も言わないことへの「僕はそれも愛だと思うよ。」などなど、相手を思いやることが素敵だなと改めて思う台詞が出てきて、考えさせられました。
何よりも鈴ちゃんの真面目さと優しさで清澄くん救われて〜!彼女と関わっていくたびに、これからもっともっと良い方に変わっていけるといいな。
そして、補習組の残り1人、少し遅れて出てくる杏莉ちゃん!彼女は見えないところで頑張っているところも分かったし、あの性格も最高!かわいい。虎太朗くんとの掛け合いが最高!これからの関係に期待。
ということで最後はやはり、補習組5人、最高です。
この子たちを見ていて感じたのは、学生時代は楽しい出来事も含め、ぶち当たった壁や辛い出来事が全てのように思えるけれど、社会人になって思い返すと、それは、その時のその期間でしかなかった苦労や葛藤、思い出なのだなと。だけど、その経験ってやっぱりそれは今の自分にも繋がってるから、一つ一つを大切にしてほしい。そして、いまが全てだと思って限界を感じていても、周りに頼ってでも生きてほしい。
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