メロドラマチックフィクション
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メロドラマチックフィクション

うしの

筋書きに合わせて動くキャラクター

ネタバレ
2024年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 既に仰られている方が居るのですが受けの少女漫画が好きという設定、そこまで隠したいのは何故なのか?から始まり、そもそも自分がどういう立ち位置として少女漫画のヒーローに対してときめいているのかが分からず……ヒロインの女の子としてときめいているなら、自分がヒーロー側の感覚でないことに対して葛藤があっても良いはずなのですが……元々女性と付き合ってたんですよね?でもヒロイン側としてときめいたり普段の攻めにもときめいたり、受けに迫ってきた当て馬の先輩も「彼女と別れたからヤらせろ」とか、この世界って異性愛・同性愛の区別は特にないのかな?と思ったけど他場面でのセリフから察するにそういうわけでもなさそうだし……
攻めの演技についての描写も中途半端で、人間関係がうまくいかずに一度演技をやめたという設定ならそこにフォーカスを当ててお話を進めた方が良かった様に思います。それなら最初の受けとの演技練習設定もしなずにすんだのにな。
攻めの昔の話を突然ぺらぺら話しだす友人や謎当て馬などぽっと出の舞台装置が多過ぎて、話が練られていない印象を受けました。公園演技デートのとき攻めが突然帰ろうとしたのもよく分からなかったな(演技じゃない自分自身について自信がない、とかなら成長話を入れるべきだがそれもない)。 筋書きに合わせてキャラクターが動かされ過ぎなのかも。ブレブレで気になる。
あとミドルアップが多い(し表情がかたい?合ってないときが多い)せいでずっとおんなじ画面密度で進むからなのかな〜?なんかテンポが悪くて読み進めるのが大変で……絵がハチャメチャ上手なだけに惜しい。
修正は白短冊。
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