ポルノグラファー 単行本版
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ポルノグラファー 単行本版

丸木戸マキ

食えない男

ネタバレ
2024年7月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです!丸木戸さんの作品は紙で揃えるくらい大好きです。官能小説家木島の創作への苦悩と葛藤、そして木島と関わった男たちを描いた三部作。第一作目”掴みどころがなくミステリアスでどこか色っぽい“木島。官能小説の口述筆記代筆をする大学生春彦。いやらしい言葉と木島先生の口述にウブな春彦は振り回され、妄想し、惹かれていく…木島のついた嘘は最悪なのに憎めないのも彼の魅力なのか…眼鏡の奥の切れ長の瞳、煙草を燻らせる色っぽい仕草、レコードに黒電話…この世界観にこの人物像、ピッタリはまっていて引き込まれます!エピローグの”君の文字が好きなんだ“”…俺はあなたの声が好きです“ふたりのこのやりとりにお互いの愛情を感じます!このストーリーにぴったりなセリフ、どうしたらこのような言葉のチョイスができるのか…素敵すぎます〜丸木戸さんのつくる独特な空気感や読後の余韻にうっとりしてしまいます。素晴らしい作品に出会えて幸せです!
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