だって望まれない番ですから
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だって望まれない番ですから

一ノ瀬七喜

「神の花嫁」系は一途な愛でも不幸になるよ

ネタバレ
2024年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 圧倒的に立場の違い過ぎる愛は幸せにならない。上の立場が溺愛を相手にも周りにも周知徹底して理解を得られていればいいけど、そうじゃない場合は弱者が涙を飲んで我慢するしかない。同族の貴族社会だけでもそうなのに、弱くて寿命も圧倒的に短い人族と、超強者の竜族、それも王族。
人の平均寿命が50年前後の世界で、竜族の寿命は平民でも200年前後、貴族は400~800年、王族に至っては貴族の10倍以上(ってことは数千年)。時間感覚も価値観も全然違う種族間では、下位の尊厳とかなにそれってもんでしょ。巨人とアリよ。家族と国を盾に取られた貴族令嬢は地獄でしょ。
番として呼び出したんならちゃんと会話しろ第三王子!(こいつは炎竜か?)死んでから後悔したり怒っても許さん!侍女長らの掌握もしてなくて誰一人アデルの世話する味方も置かずあんな態度で心も殺したくせに、250年後に生まれ変わった番を探して守ろうとかふざけんな!もうかかわるな!何が一途な愛が明かされていくだ!そして優し気な態度だったけどヒロインのアデリエーヌ(アデル)を殺しただろう王太子殿下(氷竜か?)、こいつも番をパックんちょしたんじゃないの?憑依的に人族の意識を乗っ取ってコマとして好き放題してたり。王族の兄弟問題や親子問題もどうなってんだ。
神や竜と人との恋愛話ってよくあるけど、神(または竜)の価値観や行動についていけなくて悩んだり苦しんだりするけどそれでもやっぱり好き、ってあきらめの愛なんだよね~。
は~、腹立つけど続きが気になる!
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