このレビューはネタバレを含みます▼
ラストが分かっていても、繰り返し読んでしんどい。前半の病と向き合えなかった木内の葛藤が心に刺さる。攻めの木内の病、誰かと一緒じゃなきゃ眠れない。同棲してる看護師がいても、お店にはいつも違う女性と同伴。投薬を続けていない事を理由に別れを切り出されたようだが、奔放すぎる性への不信感もあったのか。一方、受けの中城の、親との仲違いについて。ゲイばれしてうまくいっていないとはいえ、肉親なのに、賃貸で貸出したいからと息子の住んでいる所を追い出すの?(家賃入れてよね、それじゃまけてよね、で済むんじゃ)そしてその後、二人の気持ちが同じになりつつあったのに、なぜかお互い別の場所で暮らすことになった二人。誰か一緒じゃなきゃ眠れないんじゃなかったっけ??そもそも好きな人が◯◯たくなる時があるのに、一人にして大丈夫だったのか?ラストの男二人で子供と犬と一緒に、というのもよくわからない。家族作っても病が解消するとは限らないし、そういうのなくても乗り越えて幸せになって行く二人を描いて欲しかった。(ついでに収入あるなら法人にすれば部屋は借りられると思う。探したくなかった?)行動についてもう少し煮詰まっていたらなあ。とても良い作品だと思うだけに残念。