續・ポルノグラファー プレイバック
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丸木戸マキ

木島という男

ネタバレ
2024年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い!シリーズ買い!第三作目、ラストストーリー。木島から春彦への破り捨てた手紙から始まります。春彦への嫉妬や嘘、”アケミちゃん“の春子ママと静雄との出会いと木島の田舎と家族と…相変わらず嘘つきでひねくれている木島ですが、前より人間味を感じました。何だかんだ言って憎めないんですよね!春彦の揺るぎない愛に心が満たされている様子も見て取れます。きっと振り回されるでしょうけど、それもまた春彦にとっては幸せですね!『寂しさのない人生なんてあるのかい』蒲生田先生の言葉から真剣に机に向かう木島、その姿をそっと覗き静かにドアを閉める春彦。”先生“という言葉が小説家としての彼を尊敬し応援しているようで…夜の静けさと幸せな余韻がたまらなく好きです。ずっと読み返す作品。大好きです!
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