ダブルフェイク-Double Fake- つがい契約【コミックシーモア限定特典付き】
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ダブルフェイク-Double Fake- つがい契約【コミックシーモア限定特典付き】

爺太

精神的に自立した2人のオメガバ

ネタバレ
2024年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 爺太先生の画ももちろん好きですが、ストーリーが好きで、よく読ませていただいてます。基本あまりオメガバは好んで読まないのですが、こちらの作品はたまたま読んだらそうだったという感じで、そこに焦点を当ててはいますが、あまりオメガバらしくないのかな…と、読んで思ったりもしました。Ωという特性から、思うような生き方が出来ない探偵の伊堂。αに対して思うところは多々あるけど、そんな生き方しかできないことに対して、周りのせいにせず、自分の置かれている立場を冷静に受け入れている。一方のαで刑事の北小路もαであることを冷静に受け入れて、性別にとらわれないフラットな目を持つ大人。そんな2人が契約上の番になるけど、互いに精神的に自立してるからか、対等な立場であり互いにどこか敬意を払っている感もあり。なので、よくあるオメガバのようなヒエラルキー的な印象やΩの悲壮感はなく、読んでても探偵×刑事のBLといった感じでした。契約から始まりはしたけど、互いに相手を立てて思いやっていて、2人とも大人やな…と。本当の番になる時も、うわお…というような盛り上がりやキュンはなかったんですが、北小路の大人な誠実さと伊堂の必死で冷静さを失わずに北小路を受け入れようとしてる姿に、ふっと優しい気持ちになりました。仕事や事件を絡めて描かれてるので、楽しいキュンキュンした感じはありませんが、落ち着いていて大人なストーリーで、私は好きです。リスキー〜も好きなので、またレビュー書かせていただきたいです。
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